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「マツヤマが希望をくれた」1084日ぶり優勝のリディア・コ、マスターズ新王者の後追いで“トレンド”に乗る!?

THE DIGEST編集部

2021.04.19

3年ぶりのツアー優勝を果たしたリディア・コ(右)。松山(左)とスピースの“復活V”に触発されていたという。(C)Getty Images

3年ぶりのツアー優勝を果たしたリディア・コ(右)。松山(左)とスピースの“復活V”に触発されていたという。(C)Getty Images

 早熟の天才ゴルファーが、鮮烈な復活を遂げた。

 現地土曜日、ハワイで開催された米女子ツアー『ロッテ選手権』は最終日を迎え、韓国系ニュージーランド籍のリディア・コが通算28アンダーを叩き出し、見事優勝を飾った。通算17勝目を挙げた23歳ながら、ツアー制覇は実に1084日ぶり。ちょうど3年前の2018年4月、『LPGAメディヒール選手権』以来の歓喜となった。

 2012年10月の『カナディアン女子オープン』でLPGAツアー史上最年少(15歳4か月)となる優勝を果たすと、以降は当時の“最年少”を立て続けにマークした。17歳3か月で賞金100万ドルを超え、17歳9か月で世界ランキング1位に立ち、18歳4か月の史上最年少でメジャー初制覇(エビアン選手権)も成し遂げた。

 しかしながらここ数年は極度のスランプに陥り、一時はランキングを55位にまで落とした。それでも今季は開幕から連続して優勝争いを演じ、復活の気配を存分に漂わせ、先の『ANAインスピレーション』では堂々2位に食い込んだ。勢いをそのままに『ロッテ選手権』に臨む、ついに久々の歓喜に酔いしれた。

 それでも浮かれた様子はない。リディア・コは「17歳で初めて世界1位になってから、本当にいろんなことがあった」としみじみ語り、「勝てない日々は確かに長かったけど、今日の勝利がなにか特別なものをもたらすわけじゃない。私は常に変化し、進化しているの」と言い切った。
 
 一方で、米メディアが注目したのはひとつの“トレンド”だ。

 米男子ツアーにおいて、4月1日の『テキサス・オープン』でジョーダン・スピースが1351日ぶりのツアー優勝を果たし、その翌週の『マスターズ』では松山英樹がこれまた1344日ぶりの戴冠を飾った。そして今週末はリディア・コ。インタビューにこの点について問われると、笑みを浮かべて次のように答えた。

「そうなのよ、もちろん知っていたわ。スピースとマツヤマがこの何週間で久しぶりに勝利したというニュースを聞いて、私に少しばかりの希望を与えてくれたの。ひとつのトレンドに乗れたのかもしれないわね」

 今回の勝利で賞金ランキングの11位に急浮上したリディア・コ。トップ10返り咲きまであと少しだ。

構成●THE DIGEST編集部

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