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バレーボール

「次につながる試合になった」石川祐希が12得点で今季5度目のMVPを獲得!ミラノはPO準決勝へ

THE DIGEST編集部

2021.04.19

石川(左)を先発起用したミラノがストレート勝利。2位で準決勝進出を決めた。(C)Powervolley Milano

石川(左)を先発起用したミラノがストレート勝利。2位で準決勝進出を決めた。(C)Powervolley Milano

 現地時間4月18日、イタリア男子バレーボールのセリエA、2020-21シーズンのプレーオフ5位決定戦ラウンドロビン第7戦が行なわれた。日本代表の石川祐希が所属するパワーバレー・ミラノは、ヴィボ・バレンティアと敵地で対戦し、セットカウント3-0(30-28、25-18、25-20)でストレートで勝利した。

 準決勝への切符をすでに手中に収めているミラノ。この最終戦では、NBVヴェローナとの第6戦で起きた想定外のストレート負けを払拭するため、石川を先発起用した。

 試合開始直後にリードを許したミラノは、石川のバックアタックで逆転に成功するも、レギュラーシーズンの対戦で2敗した天敵バレンティアの攻撃が次々と決まり、中盤に最大4点のビハインドを負ってしまう。しかし、ラリーでディグが乱れた後、カバーに入った石川からのトスを得点につなげるなど、ミラノらしい粘り強いプレーで接戦に持ち込み、6度目のセットポイントを制して1セット目を先取した。

 第2セットに入ると石川のパフォーマンスが輝きを増す。僅差で追いかける展開の序盤、バックアタックを決めた直後にサーブ2本でバレンティアのミスを誘い、流れを引き寄せると、主将マッテオ・ピアノ(イタリア)のサービスで相手レセプションが乱れたところをダイレクトで叩き込むなどしてチームを鼓舞する。
 
 セットを連取して迎えた第3セットでも観客席へ飛んだボールをワンハンドでつなぐなどの好守を連発。攻撃でも滞空時間の長いバックローからの強烈な一打や、相手コートのスペースを狙った柔らかい打球などで、次々と得点を重ねる。石川の奮闘で勢いに火が付いたミラノがストレート勝利を飾った。

 石川は12得点(アタック11、ブロック1)を挙げて、プレーオフ5位決定戦ラウンドロビン7試合で通算200得点を達成。さらに、アタック決定率69%を記録するなど、攻守ともに目を引く活躍により、今シーズン5回目のMVP(試合ごとに選出されるマンオブザマッチ)を受賞した。

 試合後には「前回の負けからしっかり修正して、勝ち切ることができたので良かった」と内容を振り返ると、「個人的にもプレーも悪くなかったですし、次からの試合につながる試合になった」とコメント。準決勝はヴェローナに向けては「前回負けているので、次はしっかり勝ち切って決勝に進めるように臨んでいきたい」と意気込みを語っている。

 また、勝ち点同数のピアチェンツァを失セット数で「1」上回ったことにより、ミラノは2位通過が決定。日本時間23日午前2時から開始予定の準決勝は、第6戦で不本意な完敗を強いられた3位NBVヴェローナをホームに迎える。最終戦の完封勝利を好材料に石川を始めとするチームの闘志で、是非に決勝へ駒を進めてほしい。

 なお、1位ピアチェンツァは4位モデナと対戦。準決勝は一発勝負の“ノックダウン方式”で行なわれる。

構成●THE DIGEST編集部

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