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初歩的ミスの角田裕毅にも厳しい指摘…「速い車を浪費している」F1第2戦でのアルファタウリを英メディアが“敗者”評価

THE DIGEST編集部

2021.04.20

第2戦では12位に終わった角田。単独スピンで順位を落とすなどミスもあった。(C)Getty Images

第2戦では12位に終わった角田。単独スピンで順位を落とすなどミスもあった。(C)Getty Images

 4月18日に行なわれたF1エミリア・ロマーニャ・グランプリの決勝は、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがスタートでメルセデスのルイス・ハミルトンを抜き、以降はポジションを守り抜いて今季初優勝を飾った。

 予選からエキサイティングかつハイレベルな戦いが展開され、決勝では雨や赤旗中断がレースを複雑化させたスリリングな今GPでも、ドライバーやチームは明暗を分けることになった。英国の専門メディア『THE RACE』は、「勝者と敗者」という記事でこれに該当する者たちを選定している。

「勝者」の筆頭はもちろん、ポディウムの頂点に立ったフェルスタッペン。スタート直後にわずかな隙間を突いて王者ハミルトンを抜き去ったドライビングは見事と言う他なかった。同メディアは23歳のウィナーについて「今後、シーズンが進むにつれ、より多くの力が引き出されるだろう」と期待を込めた。

 彼に続くのは、争いに敗れた方のハミルトン。スタートでトップの座を明け渡し、追撃中にコースアウトしたことは、「敗者」の要素とも言えるが、怒涛の追い上げで2位まで順位を回復させ、さらにファステストラップを記録してランキング首位を守ったことで、結果的に「失ったものより、得たものの方が多かった」(同メディア)。

 以降、3位表彰台を果たしたマクラーレンのランド・ノリス、「ホームレース」で奮闘したフェラーリの2台、そして最終的にペナルティーで13位に降格したものの、巧みに後続車を抑え込み続けた41歳のキミ・ライコネン(アルファロメオ)が続いた。
 
 一方、「敗者」の筆頭は、フリー走行ではトップを走るも、予選以降は不甲斐ない走りに終始し、ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)との大クラッシュでレースを終えたメルセデスのヴァルテリ・ボッタス。同メディアは「惨めな予選と惨めなレース」と彼の今GPを表現している。

 そして、予選でチームメイトを上回る2位を記録するも、ペナルティーやコースアウトで最終的に11位でポイント獲得すらならなかったセルジオ・ペレス(レッドブル)、早い段階で2台が消えたウィリアムズ、相変わらず低調なフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)とセバスティアン・ヴェッテル(アストンマーティン)の元王者2人が、これに続いた。

 そして、最後に名前が挙がったのがアルファタウリだ。ピエール・ガスリーは最終的に7位につけて今季初ポイント(6点)を獲得したが、タイヤ選択の失敗で5番グリッドを無駄にすることとなった。

 そして角田について、同メディアは「予選のエラーでチームに大きな負担をかけ、決勝のリスタートではハミルトンをパスしようとしてスピンという、経験の浅いドライバーに相応しいミスを犯した」と厳しく綴っている。

「本当は速い車を“浪費”し、ホームGPを忘れるべきものとした」(同メディア)アルファタウリ。この2戦では、車やドライバーのポテンシャルと結果が釣り合っていない印象を見る者に抱かせているようだが、次戦のポルトガルGPでは誰もが納得いく順位を2人のドライバーが手にすることはできるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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