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「東京五輪のための5年間が…」自転車トラックの金メダル候補が“路上ひき逃げ事件”の恐怖と怒りを激白!

THE DIGEST編集部

2021.05.03

幸いにも大事に至らなかったバーカー。東京五輪の有力な金メダル候補だ。(C)Getty Images

幸いにも大事に至らなかったバーカー。東京五輪の有力な金メダル候補だ。(C)Getty Images

 あわや、夢舞台への道が断たれるところだった。英国の自転車トラック選手、エリノア・バーカーが明かしたのは恐怖の体験だ。
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 2016年のリオ五輪に英国代表として出場し、「女子団体パシュート」で見事金メダルに輝いた26歳。東京五輪への出場も決めており、今回も金メダル有力候補である代表チームの一員に名を連ねている。

 そんな最中、突然の交通事故に見舞われてしまったのだ。英紙『The Sun』によると4月下旬、街中でのトレーニングをこなしていたバーカーは、ラウンドアバウト(欧米に多いロータリー交差点)に侵入したところ、一時停止を無視した自動車に追突されたという。事故の状況を次のように述懐している。

「そのドライバーはラウンドアバウトの手前で停まることもなく、真っすぐに私のところに突っ込んできた。衝突したあとにクルマを降りて、私の状況を気遣う素振りもいっさいなく、そのまま走り去ってしまったの。今日から練習に戻れたのは本当にラッキーだと感じている。ダメージはさほど大きくなかったし(軽度のむち打ち)、先週1週間、練習を休むだけで大丈夫だったのだから……」
 
 とはいえ、一歩間違えば選手生命にも関わる大事故に繋がっていた。バーカーは怒りを滲ませる。

「ほんの5秒間を待てないドライバーのために、私が5年間に渡って情熱を注いできた東京五輪に出場できなかったかもしれない。すべてが終わっていたかもしれない。路上のサイクリストは危険に晒されている。(ドライバーたちは)ほんの2秒でいいから確認を怠らないで、彼らを傷つけないでほしい」

 2020年に開催された世界選手権でも「女子団体パシュート」で銀メダルを獲得した。現在は五輪種目ではないものの、同大会の個人競技「ポイントレース」では2位に圧倒的な差をつけて優勝を飾っており、リオ五輪からのスケールアップが顕著だ。

 悪夢の事故を乗り越えて、ポジティブに前を向いたバーカー。東京五輪で躍動する彼女の雄姿に期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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