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モータースポーツ

「フラストレーションを感じる」角田裕毅はスペインGP予選で16位Q1敗退…チームは「我々の日ではなかった」と嘆き節

THE DIGEST編集部

2021.05.09

角田は自身の発言を反省し、「チームを批判するつもりはありませんでした。僕はただ、自分のパフォーマンスに苛立っていました」と謝罪した。(C)Getty Images

角田は自身の発言を反省し、「チームを批判するつもりはありませんでした。僕はただ、自分のパフォーマンスに苛立っていました」と謝罪した。(C)Getty Images

 F1第4戦のスペイン・グランプリは5月8日に予選が行なわれ、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は16位でQ1敗退を喫した。

 初日のフリー走行(FP)2回目では7番手のタイムを計測するなど好スタートを見せた20歳のルーキーは、2日目午前のFP3では21周を走行して12番手となる1分18秒673と、前日のベストタイムを下回った状態で午後の予選に臨むこととなった。

 Q1では、2度目のアタックで1分18秒556を記録して一時10位につけたが、後に続々と他車にタイムを更新され、自身の最後のアタックではダートに飛び出すミスを犯してしまい、(Q2進出圏の)15位のアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)からわずか100分の7秒の差で敗退を余儀なくされた。

 FP時から大接戦の様相を呈している今GPで、予選からの飛躍が期待されたが、結果は終始不調に終わった前戦ポルトガルGPをも下回るQ1敗退。直後に無線で「この車は信じられない!」とスラングをまじえて不満を吐き出した角田は、チームの公式サイトでもネガティブな感想を語っている。

「マシンにはQ2に簡単に進出できるだけの速さがあるだけに、うまくグリップさせられないことにフラストレーションを感じています。同じセッティングでも、チームメイトである(ピエール・)ガスリー選手とはフィードバックが大きく違っており、それがこのマシンの特性なのか、ドライビングスタイルの違いからきているのかきちんと理解する必要があります」
 
 最後は、「それが理解できれば、このマシンのポテンシャルを最大限引き出すことができるはずです」と前向きな見方で締めたが、予選直後には『Sky F1』に対し、以下のように正直な気持ちを吐露している。

「フィードバックが、チームメイトとはいつも正反対で、同じクルマなのかどうか少し疑問に感じます。車の特性があまりにも違っており、なぜこれほど苦しむのか分かりません」

 前述の無線の件も含め、物議を醸したこれらの発言について、角田は後に自身のSNSで「今日の僕のコメントについて謝罪します。チームを批判するつもりはありませんでした。僕はただ、自分のパフォーマンスに苛立っていました。明日は全開で攻めていきます」と釈明したが、相当なストレスを溜め込み、それが一気に爆発したことが窺えた。
 
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