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モータースポーツ

角田裕毅、初Q3進出も最後のクラッシュに「複雑な気分」。現地メディアは「意図せぬ妨害」「並外れたパフォーマンス」と様々な評価

THE DIGEST編集部

2021.06.06

果敢にアタックした角田は、「もっと上の順位を得られるだけのペースを車は持っていた」と悔やんだ。(C)Getty Images

果敢にアタックした角田は、「もっと上の順位を得られるだけのペースを車は持っていた」と悔やんだ。(C)Getty Images

 F1第6戦のアゼルバイジャン・グランプリは6月5日に予選が行なわれ、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は初のQ3進出で8番手のタイムを計測、後に他ドライバーのペナルティによる降格で7位に繰り上げとなった。

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 第2戦以降は満足のいく結果を残せず、苦戦の色が窺えた角田だが、この初体験の市街地コースでは、初日のFP2でトップ10(10位)に入るなど幸先のスタートを切り、FP3でも8番手につけて期待を持たせた。迎えた予選では、Q1で赤旗中断が続き、なかなかタイムを出せずにやきもきしたが、2度のアタックで11番手のタイム。Q2では2度目のアタックでトップのマックス・フェルスタッペンから1000分の29秒遅れの好タイムで4番手に浮上し、F1で6戦目にして初めてQ3進出を果たした。

 目標のひとつを達成したルーキーは、1分42秒211で8番手につけ、さらなるタイム更新を狙って最終アタックに臨んだが、ターン3で曲がり切れずにバリアへ突っ込み、さらに背後を走っていたカルロス・サインツもクラッシュしたことで、予選は赤旗中断、そのまま終了となった。
 
 2日目を終えた角田はチームの公式サイトを通して、「本当に複雑な気分」と正直な心情を吐露。「少しプッシュし過ぎてしまい、思い通りの予選になりませんでした。とても残念に思っていますし、チームに対しても本当に申し訳なく感じています」と反省の意を示した。

とはいえ、ここまでのパフォーマンスについては「週末を通して進歩を見せられていることはとてもポジティブだし、初めてQ3に進出できました」と前向きに捉え、クラッシュについても、「もっと前のポジションでレースをスタートできるポテンシャルがあった」という確信ゆえに、生じたアクシデントだったという。

 予選直後にはメディアに対し、「コーナーの手前で十分に止まれると思いましたが、フロントタイヤがロックしてしまい、チャンスはありませんでした」とクラッシュシーンを振り返り、「もっと上の順位を得られるだけのペースを車は持っていた」と悔いた角田は、気持ちを切り替えて、「このコースは、モナコよりはるかにオーバーテイクがしやすいので、タイヤ戦略をうまく機能させれば、僕たちにとって良いレースになると思います」と語っている。
 
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