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アジア最強の蘇炳添が7回目の9秒台!レース後に中国と日本の現状に持論「個々を見れば彼らより優れているが…」

THE DIGEST編集部

2021.06.12

アジア最速の蘇炳添と、6日にアジア2位の記録を出した山縣亮太。(C)Getty Images

アジア最速の蘇炳添と、6日にアジア2位の記録を出した山縣亮太。(C)Getty Images

 6月11日、中国浙江省紹興市で陸上の『中国選手権』が開催され、男子100メートル決勝では、蘇炳添が9秒98(追い風0.8メートル)で優勝。アジア歴代最高の9秒91をもつ31歳は、これでキャリア7回目となる9秒台を記録した。

 4月に中国南部の肇慶市で行なわれた競技会で、向かい風0.9メートルの中9秒98と好調ぶりをみせていた蘇。前半から勢いよく飛び出して一気にトップに立つと、中盤ぐんぐん加速し、他を寄せ付けない貫禄のある走りでレースを制した。2位には、200メートルでアジア記録保持者の謝震業が、10秒15で入った。

 5日前、日本でアジア歴代2位となる日本新記録9秒95(追い風2.0メートル)を、山縣亮太が出した矢先の出来事だったこともあり、蘇はレース後の会見で日本のスプリンターレベルを称賛している。

「中国と日本の競争は非常に激しい。個々を見れば、私と謝震業は恐らく彼らより優れている。だけど平均すれば、彼らは私たちよりもはるかに優れている。彼らは五輪参加標準記録(10秒05)を5人が突破しており、10秒0、10秒1を数えると、10人ほどいて、差をつけられている」
 
 日本の底力を認めた蘇は、さらに「私の長所はトップスピードを維持すること。だから70~80メートルの技術の練習をし、最高スピードを維持することが鍵となる」と今後を見据えたコメントも残した。

 山縣の快挙に続き、中国でも好記録が出ている現状を世界陸連のTwitter公式日本語アカウントでは、「9秒台続出の今シーズンは高速シーズンになりそうな予感」と五輪への期待を膨らませている。

 東京五輪の日本代表選考は6月24日開幕の『日本選手権』だ。五輪参加標準記録を突破し、3位以内に入った選手が代表権を得る。

構成●THE DIGEST編集部

【PHOTO】日本最速9秒95を樹立!陸上短距離・山縣亮太特集!
 

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