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「屈辱を晴らす最後の機会も逸した」瀬戸大也の“メダルなし終戦“に各国メディアも反応。萩野との友情に注目も【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.07.31

瀬戸は不本意な結果に終わった今大会を「今やれる精一杯のことはやれたので、すっきりしています」とポジティブに振り返った。(C)Getty Images

瀬戸は不本意な結果に終わった今大会を「今やれる精一杯のことはやれたので、すっきりしています」とポジティブに振り返った。(C)Getty Images

 7月30日、東京オリンピックは競泳男子200メートル個人メドレー(200IM)の決勝が行なわれ、瀬戸大也は4位に終わり、今大会でのメダル獲得はならなかった。

 本命だった400メートル個人メドレー(400IM)で予選敗退を喫し、200メートルバタフライでも準決勝で11位に沈んで決勝進出を逃していた瀬戸は、2年前の世界水泳選手権で制した種目で最後のチャンスに臨んだが、ラストの自由形で残り5メートルまでリードしていたものの、欧州王者のジェレミ・デプランシュ(スイス)にタッチの差で敗北。タイム差はわずか0.05秒だった。

 メダルになしに終わった瀬戸だが、「今やれる精一杯のことはやれたので、すっきりしています」とポジティブにレースを振り返り、「久しぶりに世界大会で(萩野)公介と入場する時にグータッチして心強かった。メダルは取れなかったけど、幸せな時間を過ごせました」と6位に終わった盟友にも言及。そして今後については、「3年後に良い結果を出せると思うので、歯を食いしばって頑張っていきたい」と、パリ五輪を目指すことを明言した。
 
 よもやのメダル候補の無冠に世界も注目し、米国の『AP』通信は「最初の2つの種目では決勝にすら出場できなかった開催国のスター選手がついに200IMでチャンスを掴んだが、100分の5秒差でメダルを逃した」、フランスの『AFP』通信は「世界王者は表彰台に上るのに失敗し、400IMの屈辱を晴らす最後の機会も逸した」とそれぞれ伝えている。

 アジアのニュースを網羅する『Channel News Asia』が「400IMで有力な優勝候補でありながら決勝進出を逃した世界王者の瀬戸が、さらなる失望を味わった」と綴れば、スイスの総合メディア『Aargau TODAY』は僅差で銅メダルを獲得した自国選手に言及し、「2年前の韓国・広州(世界水泳選手権)で瀬戸に金メダルを奪われたデプランシュが、最後に0.05秒差で日本人を追い抜いた」と報じ、彼の「何と言ったらいいか分からない。おそらく、3、4日は眠れないだろう」とのコメントを紹介している。

 最後に、インドの総合メディア『THE TOYS MATRIX』は「400IMでの衝撃的な敗北を喫した瀬戸にとって、前評判に見合う結果を残す最後のチャンスだったが、前回リオ大会(400IMで銅メダル)を再現することはできなかった」と伝えた後、彼と萩野の友情を取り上げ、「小学校の頃から切磋琢磨してきた」2人の「夢の舞台でコウスケと一緒に戦えたことが嬉しい」(瀬戸)、「五輪の最後にダイヤと一緒に泳ぐことができた」(萩野)というコメントを紹介している。

構成●THE DIGEST編集部

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