29年ぶりとなる五輪ベスト8入りを果たして大舞台での戦いを終えたバレーボール男子日本代表。その立役者であり、エースとしてチームを牽引した主将、石川祐希が個人ランキングで世界が認める成績を残した。
国際バレーボール連盟(FIVB)は、予選ラウンドから準々決勝まで全6試合のデータによる部門個人ランキングを公開。石川は通算112得点(アタック94本、ブロック9本、サービスエース9本)を挙げて並みいる世界トッププレーヤーたちを抑え、総スコア部門でなんと2位。アタックによる得点部門でも3位にランクインした。
石川を上回ったのは、総スコア部門で1位のアルゼンチン代表ブルノ・リマ(116得点)、アタック部門でも首位に立った同選手(100得点)と2位のイタリア代表オスマニー・ジュアントレナ(99得点)のみ。加えて、身長191cmの日本代表14番と200cm前後の両選手との得点差はわずかだった点は特筆すべきだろう。
グループ予選で破壊的な強打を連発して日本を苦しめた、ビルフレド・レオンベネロ(ポーランド)、バラセ・デ ソウザ(ブラジル)ら、さらにはエアルバン・ヌガペト(フランス)やマクシム・ミハイロフ(ロシア)ら強豪国のベストスパイカー陣をも退けた圧巻のパフォーマンスは、石川のさらなる進化を予言しているかのようだ。なお、日本代表が1試合少ない準決勝後の最新ランキングでも、石川は総得点で3位をキープしている。
データに現れない貢献があってこそ成しえた8強入りの快挙。それと同時に群を抜く得点力を裏付ける数値は、石川が並みいる世界トッププレーヤーたちと互角に渡り合ったことを示している。
史上最高の逸材と呼ばれる25歳は、決勝ラウンド進出を引き寄せたイラン戦最終局面での2連続を含むエース9本を決めてサーブ部門でも、超高速サーブで知られるレオンと. ミラド・エバディプール ガラ H.(イラン)に続き3位タイにつけたほか、レセプション成功率で56.20パーセントをマークするなど攻撃以外でも存在感を残した。それでも、ブラジルに敗れた直後の石川は、「まだまだ強くなれるなと感じることができた」と述べて飽くなき向上心を覗かせた。
この後、東京から7シーズン目を迎えるイタリアへ戦いの場を移す石川。所属先のパワーバレー・ミラノでは、今大会の優勝候補であったポーランドとアルゼンチンを下して決勝へ進んだフランス代表のジャン・パトリとバルテレミ・シヌニエズとともに10月に開幕する今シーズンのセリエAを戦う。
世界最高峰のリーグで鍛えられた石川が、今よりもグレードアップして日本代表に戻ってくることは間違いないはず。3年後のパリが楽しみで仕方がない。
構成●THE DIGEST編集部
【PHOTO】龍神JAPAN主将はエース石川祐希!東京五輪を戦ったバレーボール男子日本代表12名を紹介!
国際バレーボール連盟(FIVB)は、予選ラウンドから準々決勝まで全6試合のデータによる部門個人ランキングを公開。石川は通算112得点(アタック94本、ブロック9本、サービスエース9本)を挙げて並みいる世界トッププレーヤーたちを抑え、総スコア部門でなんと2位。アタックによる得点部門でも3位にランクインした。
石川を上回ったのは、総スコア部門で1位のアルゼンチン代表ブルノ・リマ(116得点)、アタック部門でも首位に立った同選手(100得点)と2位のイタリア代表オスマニー・ジュアントレナ(99得点)のみ。加えて、身長191cmの日本代表14番と200cm前後の両選手との得点差はわずかだった点は特筆すべきだろう。
グループ予選で破壊的な強打を連発して日本を苦しめた、ビルフレド・レオンベネロ(ポーランド)、バラセ・デ ソウザ(ブラジル)ら、さらにはエアルバン・ヌガペト(フランス)やマクシム・ミハイロフ(ロシア)ら強豪国のベストスパイカー陣をも退けた圧巻のパフォーマンスは、石川のさらなる進化を予言しているかのようだ。なお、日本代表が1試合少ない準決勝後の最新ランキングでも、石川は総得点で3位をキープしている。
データに現れない貢献があってこそ成しえた8強入りの快挙。それと同時に群を抜く得点力を裏付ける数値は、石川が並みいる世界トッププレーヤーたちと互角に渡り合ったことを示している。
史上最高の逸材と呼ばれる25歳は、決勝ラウンド進出を引き寄せたイラン戦最終局面での2連続を含むエース9本を決めてサーブ部門でも、超高速サーブで知られるレオンと. ミラド・エバディプール ガラ H.(イラン)に続き3位タイにつけたほか、レセプション成功率で56.20パーセントをマークするなど攻撃以外でも存在感を残した。それでも、ブラジルに敗れた直後の石川は、「まだまだ強くなれるなと感じることができた」と述べて飽くなき向上心を覗かせた。
この後、東京から7シーズン目を迎えるイタリアへ戦いの場を移す石川。所属先のパワーバレー・ミラノでは、今大会の優勝候補であったポーランドとアルゼンチンを下して決勝へ進んだフランス代表のジャン・パトリとバルテレミ・シヌニエズとともに10月に開幕する今シーズンのセリエAを戦う。
世界最高峰のリーグで鍛えられた石川が、今よりもグレードアップして日本代表に戻ってくることは間違いないはず。3年後のパリが楽しみで仕方がない。
構成●THE DIGEST編集部
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