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「なんたる残酷な仕打ちか!」アイルランドのテコンドー代表選手が暴漢に襲われて顔面血だらけに!【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.08.15

東京五輪では早期敗退に終わったウーリー。アイルランドでは知名度の高い人気アスリートのひとりだ。(C)Getty Images

 アイルランドの首都ダブリンで、東京五輪に出場していたオリンピアンが暴漢に襲われた。英公共放送『BBC』や英紙『The Sun』など英国の主要メディアが一斉に報じている。
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 被害に遭ったのは、アイルランドのテコンドー代表選手であるジャック・ウーリーだ。現地時間の土曜日に自身のインスタグラムを更新した22歳は、「これらの写真は2分間の間で撮られたのです」と記して2枚の写真を投稿。1枚目は、有名なハーフペニー橋の上で決めポーズを取った全身ショットだったが、2枚目を開いたフォロワーは衝撃を受ける。口元からおびただしい血が流れ落ち、白いシャツを真っ赤に染めているウーリーの姿が映し出されているのだ。

 その後、ウーリーは緊急搬送された病院で応急処置を受けた。つぶさに「ストーリー」でその様子も伝えていたが、口の周りを著しく損傷しているため、再建手術が必要と診断されたようだ。手術は半日が経過してもまだ行なわれておらず、遅れているという。

 いったいなにがあったのか。アイルランドの地元紙『The Echo』はウーリーの母であるアネットさんを直撃し、トラブルの一部始終を聞き出した。

 金曜日の深夜、ウーリーは友人ふたりと橋の上にいたという。そこに突然、複数の男たちがやってきて殴る蹴るの暴行を加えたという。あっという間の出来事でいっさいの対応ができず、ウーリーは口の周りを何度も殴打された。ストーリーの画像では何本か歯が折れている様子が窺え、口のなかにも相当な傷を負っていると見られる。

 アネットさんは次のように続ける。

「犯人たちはジャックのことを知ってやったのかどうか、それは分かりません。ただ、この日は近辺で刺傷事件もあったようなので、命を奪われなかっただけ、いまは不幸中の幸いだと考えています。ジャックはオリンピックから帰ってきて、土曜日から次の大会に向けて練習を再開する予定でした。その前に友人たちと楽しんでいただけなのに……。なんという残酷な仕打ちでしょうか。あんなにグッドルッキングだった顔を手術しなければいけないなんて……」
 
 ダブリン市警察はいまだ容疑者を確定できておらず、鋭意捜査を続けているという。酷い事件に遭遇したにもかかわらず、ウーリー自身はSNSで陽気に振る舞っている。ファンやフォロワーを心配させないためだろう。その人柄がにじみ出ている。

 東京五輪・テコンドー競技の58キロ級に出場したウーリー。メダル獲得も期待された有望株だが、1回戦でアルゼンチンのルーカスラウタロ・グスマンに敗れて、無念の早期敗退を余儀なくされていた。

構成●THE DIGEST編集部

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