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ゴルフ

「最強神話が揺らいでいる」韓国女子ゴルフ勢、11年ぶりの“メジャー優勝者ゼロ”に地元紙が強い危機感

THE DIGEST編集部

2021.08.24

韓国ゴルフ界の女帝、パク・インビ。東京五輪に続いて全英女子OPでも上位進出を果たせなかった。(C)Getty Images

韓国ゴルフ界の女帝、パク・インビ。東京五輪に続いて全英女子OPでも上位進出を果たせなかった。(C)Getty Images

 2021年シーズンのLPGAツアー最後となるメジャー大会、AIG全英女子オープンが幕を閉じた。
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 優勝争いは空前の大混戦となったが、最終18番でアンナ・ノルドクビスト(スウェーデン)が競り勝ち、12アンダーをキープして嬉しい初優勝(メジャー通算3勝目)。日本勢では5アンダーで20位タイの古江彩佳が最高位で、畑岡奈紗が3アンダーの26位タイ、渋野日向子が1アンダーの34位タイなどに終わった。

 そんななか、最終結果に強い危機感を抱いているのが韓国メディアだ。全国紙『中央日報』は「ついに韓国女子選手のメジャー優勝がゼロ。2011年シーズン以来、11年ぶりの出来事だ」と銘打ち、「長く維持してきた最強神話が揺らいでいる」と非常事態を指摘した。

 今回の全英女子オープンは、4日目を前にキム・セヨンが上位に付けていたが、最終的には6アンダー・13位タイでホールアウト。カン・ヘジが2アンダー・29位タイで続き、イ・ジョンウン6は2オーバー・48位タイ、パク・インビは3オーバー・42位タイと振るわず、キム・アリムやユ・ソヨンらは予選落ちの憂き目を見た。
 
 これで今季のメジャー優勝者は『ANAインスピレーション』がパティ・タバタナキット(タイ)、『全米女子オープン』が笹生優花(フィリピン/日本)、『全米女子プロ選手権』がネリー・コルダ(アメリカ)、『エビアン選手権』がミンジー・リー(オーストラリア)となり、コルダが制した東京五輪でも韓国勢はメダル争いに加われなかった。

 2020年シーズンに開催された4つのメジャー大会のうち3つを制していた韓国勢。気になるのはLPGAツアーでもここまでわずか3勝に甘んじている点で、やや求心力が低下している点は否めない。メジャー大会で韓国勢がトップ10入りを逃したのは、実に18年ぶりだという。

 とはいえ、最新の世界ランキングではコ・ジンヨン(2位)、パク・インビ(3位)、キム・セヨン(4位)、キム・ヒョージュ(7位)といまだトップ10に4人が食い込んでいる。はたしてこのまま黄金時代にストップがかかるのか。“世界最強”を自負する韓国女子勢の猛烈な巻き返しに注目が集まる。

構成●THE DIGEST編集部

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