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「まさかの展開だ!」中国トランポリン女子が“剥がれた金メダル”を博物館に寄贈!「たまに私も眺めに来ます」【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.08.30

剥がれた金メダルで話題を提供した朱雪瑩。天津市の運動博物館に金メダルとコスチュームを寄贈した。(C)REUTERS/AFLO

 東京五輪の金メダルが初めて"寄贈"された。複数の中国メディアが大々的に伝えている。
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 寄贈したオリンピアンはほかでもない、東京五輪の女子トランポリンで金メダルに輝いた朱雪瑩である。8月23日、朱雪瑩は公式ウェイボーに金メダルの画像を投稿。メダル表面の一部が剥がれ落ちしまったことを告白した。正面の左側に黒いシミのようなものが見え、本人は「最初はなにか汚れでも付いているのかと思い、こすってしまった。そしたらさらに剥がれてしまったんです」と説明。さすがにショックを受けた様子で、「あなたのメダルもこのように表面が剥がれますか?」と他のメダリストに問いかけた。

 これがネット上で一気に拡散し、中国国内でメダルの品質を疑問視する声が噴出する。意図せずに大騒動を引き起こしまった朱雪瑩は猛省し、火消しに奔走。翌24日にみずからカメラの前に立つと、「まさかこれほどの問題になるなんて……。いまは少し怖く感じています。ウェイボーに投稿したのは、私と同じような経験をしている選手がいるのかなと思ったからです。なので交換は希望しません。なぜなら大切なのは、メダルの背景にある選手の努力、そして祖国のために勝ち取った栄誉だからです。一部分が剥がれたからといって、メダルの価値は変わりません」と力説した。

 そしてさらに4日後の28日、朱雪瑩は天津市の体育博物館に登場。なんと金メダルと東京五輪で着用したコスチュームを寄贈すると発表し、その記念式典に出席したのだ。23歳の国民的アイドルは次のように想いを明かしている。

「東京オリンピックで金メダルを獲得できたのは、代表チームや天津市体育局のサポートがなければ成し遂げられませんでした。この重い金メダルは、個人の栄誉だけでなく、国民や天津市のスポーツ強化に関わったすべてのひとの栄誉でもあるのです。私の自宅に置いておくより、博物館にあるほうがよほど有意義だと思います。ぜひたくさんの方に見てもらって、オリンピックの精神に触れてほしい」
 
 全国紙『捜狐体育』は「まさかの展開だろう。獲得したばかりの金メダルを寄贈するなんて、なかなかできない決断だ。朱雪瑩ならではアイデアであり、彼女は東京オリンピックの金メダリストで初となる"寄贈者"になったのである」と、やや驚きを持って報じている。

 取材陣に「せっかくのメダルが手元から離れて寂しくないの?」と問われた朱雪瑩は、「これからも天津には代表合宿などで頻繁に来ますからね。たまには博物館にも足を運んで、じっくり眺めに来ますよ」と茶目っ気たっぷりに返した。

構成●THE DIGEST編集部

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