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「驚きの“退場”」角田裕毅がトラックリミット違反でQ1敗退。海外専門メディアは「弁明の余地はある」と前向きに!

THE DIGEST編集部

2021.09.11

トラックリミット違反でQ1敗退とした角田は、スプリント予選での追い抜きを誓う。(C)Getty Images

 現地時間9月10日に行なわれたF1第14戦イタリア・グランプリはスプリントレースの予選で、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は17位でQ1敗退を喫した。

 イギリスGPに続く2度目の新フォーマットにおけるセッション初日で、午前のフリー走行1回目(FP1)では最多タイの31周を走って14番手のタイム(1分22秒530)を出した角田。迎えた午後のスプリントレース予選Q1で3度のタイムアタックを行ない、最終で15番手につけて突破したと思われたが、最終コーナーでトラックリミット違反を犯して記録抹消となってしまった。

 予選後、彼はチームの公式サイトを通して、「今日は本当にガッカリしましたが、仕方ないことです。トラックリミットはみんな同じ条件なので、そこでミスをしたことが残念です」とコメント。さらにこう続けた。

「明日のスプリント予選は、DRSトレインの中でのレースになるので、追い抜きが難しく、厳しい戦いになると思いますが、ベストを尽くして順位を上げられるようトライします。良いスタートを決めることが重要で、それが最大のオーバーテイクのチャンスだと思います」
 
 また、自身のSNSでも「Q1突破と思いきや、ターン11のトラックリミットでタイム抹消。ガッカリでした。明日のスプリントレースは17番手スタートとなりますが、オーバーテイクのチャンスを逃すことなく攻めていきたいと思います」と投稿した角田。そんな日本人レーサーについてチームはSNSで「Q1とQ2の差がミリ単位という僅差の中でタフな1日になった」と振り返った。

 さらにチーフ・レースエンジニアのジョナサン・エッドルスも、「ユウキは進化を遂げ、予選でも良い形が続いていた。Q2進出のために3セットのタイヤを用いたが、最終アタックでのトラックリミットは彼のQ1敗退を意味した。もちろん、とても残念だ」とコメント。そしてホンダの田辺豊治TDは「17番手と残念な結果でしたが、マシンに速さはありますので、明日は追い抜きを見せてくれると思っています」と期待を寄せた。
 
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「弁明の余地はある」と海外専門メディアは報道