今月10月23日、大分でラグビー日本代表とオーストラリア代表のテストマッチが行なわれる。この試合を前に、着実に力をつけている“ブレイブ・ブロッサムズ”に対し敵将が警戒心を覗かせた。
　
　『Fox Sports』は、オーストラリア代表を率いるデイブ・レニーHCのコメントを紹介。指揮官は近年の戦いぶりを踏まえ、日本代表の状況を以下のように分析している。
　
「（６月の）ライオンズ戦ではかなり有利に戦い、アイルランド戦ではあと一歩のところまで行った。素晴らしいワールドカップを経て、グループ内には高い経験値がある。日本でプレーする資格を持っている多くの外国出身選手もいる。チームワークに優れ、自分たちのゲームに自信を持っている」
　
　さらに、レニー氏は日本を指導するライバル国・ニュージーランド出身のコーチ陣にも言及。ハイランダーズをスーパーラグビー制覇に導いたジェイミー・ジョセフHC、トニー・ブラウンコーチのコンビを、「非常にいつも容赦なくハイペースだったので、同じようにしてくるだろう」と警戒した。
  　一方の“ワラビーズ”は、代表屈指のトライゲッターであるマリカ・コロインベテを始め、複数の主力の欠場が濃厚。それでも、「我々は可能な限りベストのメンバーをつぎ込む」と宣言し、真っ向勝負で挑む姿勢を見せた。
　
　日本は過去５試合すべてでオーストラリアに敗れている。それでも、前回の対戦から４年が経過し、母国開催のW杯でのベスト８も経験した。今回こそ初勝利を挙げられるか、土曜日の熱戦から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部