格闘技・プロレス

「ブチギレたヤツが大好物だ」闇堕ちのキッドがハイスピード王座次期挑戦者に渡辺桃を逆指名「私の怖さを思い知れ!」【スターダム】

どら増田

2021.10.18

渡辺を挑発し続けてタイトルマッチを実現させたキッド。その狙いは一体何なのか――。(C)スターダム

 10月17日、ブシロード傘下の女子プロレス団体「スターダム」は、後楽園ホールで、『第11回ゴッデス・オブ・スターダム~タッグリーグ戦/開幕戦~』を開催。セミファイナルでは、ブルー・ゴッデス公式戦として、"MOMOAZ"渡辺桃&AZMのクイーンズ・クエスト(QQ)とスターライト・キッド&琉悪夏の大江戸隊が対戦した。

 闇堕ちして勢いが止まらないキッドは、琉悪夏とのラフ&パワー殺法でQQを翻弄。20分時間切れとなって決着こそつかなかったものの、終始主導権を握り続けた。

 そんな一戦を終えたキッドは、大胆な行動に出る。「11月3日とどろき、スターライト・キッドvs渡辺桃、ハイスピードでやろうや。そこで完全決着だな! もう逃げられないよ」と渡辺をハイスピード王座の次期挑戦者に逆指名したのだ。

 これを受けた渡辺は「何回、言ったらわかるんだよ。やんねーっつってんだろ……」と拒否。しかしキッドが、「ハイスピードから逃げるってことは、いまのスターライト・キッドから逃げることだぞ。それでもオマエは本当にクイーンズ・クエストのリーダーか? やっぱり渡辺桃はショッパイなあ!」と挑発。するとこれに渡辺が「ナメんのもいい加減にしろよ。ハイスピードでもなんでもやってやるよ。獲って、その場で返上してやる」と激昂。一点してタイトルマッチが決定した。

 煽りにあおられて不満の隠さない渡辺は、バックステージでも「アイツ、マジでふざけんじゃねえぞ、キッド。ナメるのもいい加減にしろよ」とブチギレ。「そんだけやるんだったらやってやるよ。どうなっても知らねえぞ」とキッドに宣戦布告してみせた。

「ハイスピードは私に必要ない。あいつが8回挑戦して取ったベルトを、私が1回で取って、その場で会社に返してやる。覚えておけよ」
 
 一方、ふっかけた側のキッドは、「最初からチャンスを全部逃しちゃって。とくに話題もないし、オマエは勝負する前からすべてにおいて負けてんだよ」と自信ありげに挑発的な言動を続けて見せた。

「視野が狭い! もっとリーダーならほかのメンバーの誰よりも目立てよ。リーダーらしくしろよな。そんなんだからほかのメンバーに全部持ってかれるんだろ? 私は感情に任せたブチギレたヤツが大好物だよ。渡辺桃、11月3日、このベルト獲ったら返上するってな。そんなことさせねえぞ。いまの私の怖さを思い知れ!」

 両者は9月20日に後楽園で行なわれた『5★STAR GP 2021』で対戦。大江戸隊のセコンドのアシストもあり、キッドがモモ☆ラッチで渡辺を丸め込み勝利を収めている。

 キッドがハイスピーダーではない渡辺を次期挑戦者に逆指名した理由には謎が残る。だが、いずれにしても同じ相手に連敗は許されない渡辺にとっては、リスクを冒してでも獲りたいチャンピオンシップになりそうだ。

◆スターダム◆
『第11回ゴッデス・オブ・スターダム~タッグリーグ戦/開幕戦~』
2021年10月17日
東京・後楽園ホール
観衆665人(満員/コロナ対策限定人数)
▼ブルー・ゴッデス公式戦(20分1本勝負)
△渡辺桃&AZM【1点】(時間切れ引き分け)スターライト・キッド&琉悪夏【1点】△

文●どら増田