選手本人も驚くほどの熱狂ぶりだ。元韓国女子バレーボール代表であるイ・ジェヨン＆ダヨンの双子姉妹が、現地10月17日朝、ギリシャに到着。新天地PAOKテッサロニキのスタッフやファンから大歓迎を受けた。
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　ギリシャの全国スポーツ紙『FOS』は「ついに韓国ツインズがテッサロニキに到着！ 誰もが待ち焦がれたスーパースターの登場に熱狂！」と題し、一大特集を組んだ。さっそく姉妹と３ショットに収まったのが、PAOKを率いるギアニス・カルマジディス監督。「我々の躍進を間違いなく支えてくれるふたりだ。ようやく会えて興奮しているよ」と語り、満面の笑みを浮かべた。

　さらにイ・ジェヨンは「テッサロニキに来られてすごく嬉しい。早くチームの練習に合流したい」と話し、イ・ダヨンは「ずっとPAOKの試合を観ていました。ギリシャ・リーグはハイレベルでとても面白い」とコメント。そして旧市街を訪れたふたりは、「海の見えるこの景色が素晴らしい」と口を揃えて称えた。

　韓国出国時は、空港が大混乱に陥った。姉妹の“最後の言葉”を拾おうと韓国メディアが殺到してモミクチャとなり、なんとか出国ゲートに辿り着く始末。結局姉妹は出国前に一部メディアの取材に応じて謝罪の言葉を残したが、空港では無言を貫いた。代わって報道陣に対して噛みついた実母がクローズアップされ、新たな話題を提供したのだ。

『FOS』紙は一連の騒動を説明しつつ、インチョン国際空港でのドタバタ劇もハイライト動画で紹介。あくまで補足事項として扱い、「だからなんだ」と言わんばかりで、ただひたすらPAOK側の歓迎ムードを伝えている。クラブの公式インスタグラム（@acpaok）に寄せられたメッセージも掲載。「やっと来てくれた！」「美しい姉妹だね」「君たちがPAOKを優勝に導く！」「大暴れしてくれ！」「もう期待しかないよ」など、こちらも好意的な書き込みが大多数を占めている。
  　韓国メディアも姉妹のギリシャ到着の様子を速報でレポート。『Edaily』紙は「空港での表情とはまるで別物。花束ももらって満足げだ」と報じ、『MK Sports』紙は「まるで国賓のような歓待を受けている」と表現。さらに『My Daily』紙は「過剰な歓迎ぶり」と冷ややかに伝えつつ、「チーム補強の目玉としてどれだけ大きな存在かが分かる。そんな第１日目だった」と記している。

　すでに女子バレーボールのギリシャ１部リーグは新シーズンが開幕しており、PAOKは初優勝を狙う。現在８連覇中のオリンピアコス打倒の切り札として招聘した韓国ツインズ。クラブには４人のEU外選手が在籍しており、試合出場できるのは３名までだが、PAOKは姉妹の２枠を保証したと言われている。

　およそ８か月ぶりに実戦の舞台に立つジェヨン＆ダヨン。騒動の云々はさておき、そのパフォーマンスには韓国側も特大の関心を寄せているはずだ。

構成●THE DIGEST編集部

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