韓国国内でいまだ燻る、元バレーボール代表の双子姉妹による悪質いじめ騒動。イ・ジェヨン＆ダヨンのふたりは現在、喧騒の韓国を離れてギリシャに活躍の場を求め、新たなキャリアをスタートさせている。

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　今年２月、中学時代の同級生たちに凄惨ないじめ被害を告発されてから、およそ８か月半が経った。反省と謝罪の意をなかなか公の場で示さない姉妹に対して、韓国世論は容赦ないバッシングを浴びせ、最近では妹ダヨンの極秘入籍や夫へのDV疑惑まですっぱ抜かれる始末だ。そしてふたりは10月16日、追い立てられるように韓国を出国。ギリシャの強豪PAOKでさっそくレギュラーの座を掴み、セッターであるダヨンがいきなり昨季覇者相手の大一番で大活躍を見せるなど、これ以上ない好スタートを切っている。

　長いブランクを感じさせないハイパフォーマンスを受けて、韓国国内でもやや批判の嵐に終息の気配が漂いはじめている。そんななか、元韓国男子バレーボール代表のレジェンドであるキム・ヨハン氏がとある被害を報告した。韓国のニュース局『YTN』などが伝えている。

　９月上旬、ヨハン氏は某テレビの配信番組で、姉妹のいじめ加害について意見を求められ、痛烈に糾弾した。「いろんな記事を読んでいるが、本当にひどい有り様だ。暴力は撲滅されなければならない。過去に学校等でこうしたいじめ行為に加担した選手は、将来プロフェッショナルになれない規定を設けるべきで、協会側もそれに向けて動いているようだ」とまで踏み込んだ。

　さらに、姉妹の母で同じく元バレーボール代表選手だったキム・ギョンヒ氏にも言及。「バレーボールの小学校や中学校のコミュニティにおいて、元代表選手の肩書がいかに偉大かは想像に難くない。周囲の親たちはまず彼女に頭を下げるだろう。巨大な影響力を持っていたに違いなく、強大な息がかかっていたはずだ」と指摘した。
  　あれから１か月半、ヨハン氏は凄まじい数のＤＭ（ダイレクトメール）を受け取り、その大半が氏を誹謗中傷する内容だという。自身の公式YouTubeチャンネルで次のように明かしている。

「当時の私の意見は、あくまですでに報じられてきた記事に対する一意見だった。あの時点で私はイ・ダヨンが既婚者であることを知っていたが、それをバラしたりもしなかった。でも、彼女たちのファンからＤＭ爆弾を食らったよ。途轍もないほどにね。海外の方からも英語でなじられた。意外に想像しているたよりもふたりの支持者が多くて驚いたし、現役を退いてからあそこまで中傷されることもなかったから、かなり私自身、熱くなったよ」

　本人いわく、DMの内容は「ほとんどが"よくも知らないくせに語るな！"や"発言を撤回しろ！"といったもので、法的手段に訴えるぞという脅しもあった」とのこと。「なぜこのような地獄を私が味わわなければいけないのか。記事に出ていた内容について話しただけなのに……理解に苦しむよ」と漏らし、「今後も執拗に送ってくるひとには、制裁を受けてもらうよ」と警告を発した。

　はたして先の読めない"韓流ドラマ"は、この先どのような展開を迎えるのか。間違いないのは目下ギリシャで、姉妹の株が急上昇しているという厳然たる事実だ。

構成●THE DIGEST編集部

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