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「痩せすぎは心身にダメージ」オレゴン大陸上部が女子選手に体脂肪12%以下を強要し波紋!専門家は「体重不足を警戒すべき」

THE DIGEST編集部

2021.10.26

体脂肪率のコントロールは、必ずしも好影響を与えるわけではないようだ。写真は陸上の女子選手のイメージ。。(C)Getty Images

体脂肪率のコントロールは、必ずしも好影響を与えるわけではないようだ。写真は陸上の女子選手のイメージ。。(C)Getty Images

 アメリカの陸上強豪校のひとつ、オレゴン大学が女子選手に体脂肪12%以下を維持するよう、骨密度や体脂肪率を正確に測定する高度な機器を導入。そのうち6人の選手が摂食障害や精神的なリスクがあると訴えたと地元メディア『Oregon Live』が報じ、物議を醸している。

 同ニュースは多くのメディアや見識者らが反応した。なかでも『PEAK PFORMANCE 最強の成長術』や『The Passion Paradox』などの著者であり、科学を取り入れたトレーニングでスポーツ革新に取り組む専門家のスティーブ・マグネス氏は、「特に若いアスリートのスポーツにおける食事と栄養について話す必要がある」と言い、以下のように続けた。

「“オーバー”ではなく体重不足を警戒すべきだ」。大学で指導にあたり、24人以上の女子選手を五輪予選会に送り出した実績をもつ同氏は、その理由をこう説明する。
 
「痩せすぎは心身に一生続くダメージを引き起こす可能性がある」

 一方、同氏は「“オーバー”を定義するのは不可能に近い。個人差があるので、答えは1つではない。完璧な体脂肪率なんて存在しない」と言い切り、「体脂肪率を追い求めるのは無駄なことだ」と主張。そして最高のパフォーマンスは、「幸せで心身が健康な時に発揮できる」と伝えている。

 国境さらに競技を超え、アスリートに体重制限を課す指導者が未だ存在する。指導者に止まらずアスリート一人ひとりが考えるべきテーマでもあるようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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