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「恐怖を覚える強さだ」小林陵侑の圧巻Vに海外メディアも驚愕!「まだ絶好調ではない」と新シーズンへ期待も

THE DIGEST編集部

2021.10.28

全日本選手権で2冠を達成した小林のジャンプを海外メディアも称賛している。(C)Getty Images

全日本選手権で2冠を達成した小林のジャンプを海外メディアも称賛している。(C)Getty Images

 冬の到来を目の前にし、スポーツファンを興奮に包む主役が好調だ。

 ノルディックスキー・ジャンプの小林陵侑は、10月24日に行なわれた全日本選手権ラージヒル競技で合計296.0点を記録し、2年ぶり2度目の優勝を飾った。同大会では22日のノーマルヒルでも優勝し、強さを見せつけている。

 大会後、小林自身は「調子はいいが、納得はしていない。まだ出来る事はある」と国内での2冠という成績にも満足していない様子。ワールドカップ通算19勝の実績を誇り、来る北京五輪にメダル候補として挑む日本のエースは、本格的な冬のシーズン突入に向け、自らにプレッシャーをかけているようだ。

 今回の勝利を欧州メディア『WP Sportowe Fakty』も伝えており、小林の高いスキルを紹介するとともに、今シーズンの見通しも述べている。

 日本選手権で2位に大差をつけて圧勝したことから「リョウユウ・コバヤシ、恐怖を覚えるほどの勝利。これからも、より強くなる」と圧巻のパフォーマンスを讃えた同メディアは、さらに過去2シーズンのワールドカップでの結果(総合3位、4位)を用いて「これまではベストのシーズンでは無かった」と指摘しながらも、全日本選手権での結果と内容を受け「(国際舞台での位置付けとして)日本がトップに返り咲いたのではないか」と小林の強さが戻ってきたと推測している。
 
 また「数日前、彼はノーマルヒルとラージヒルのダブルチャンピオンになり、遠くまで飛ぶだけでなく、スタイルも非常に美しかった。ラージヒルでは、2位に20ポイント近くの差をつけていた」と全日本選手権のジャンプを振り返り、小林のコメントを引用しながら「多くの人々は、コバヤシの現在が絶好調であると思うはずだ。ホームでは無敵だったが、彼が言うようにこれは始まりに過ぎないだろう」「最高の状態を迎えた時、一体どのようなことが起きるのか」と今後への期待も綴っている。

 ワールドカップ2021/22シーズンは、11月19日にロシアのニジニタギルで開幕を迎える。2018/19シーズンにはジャンプ週間での総合優勝、さらにはワールドカップ総合優勝を成し遂げるなど、若くして非凡な成績を収めてきた。来年の2月にはオリンピック冬季大会が開催される。W杯、五輪と、世界を驚愕させる『冬の主役』の見せ場はこれからだ。

構成●THE DIGEST編集部

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