F1最終戦のアブダビ・グランプリで今季自己ベストとなる4位入賞を飾ったスクーデリア・アルファタウリの角田裕毅。年間通算ポイント数を32まで上げ、ドライバーズランキング14位でルーキーイヤーを終えた。
シーズン前、そして開幕戦バーレーンGPで鮮烈な印象を与えた日本人ドライバーは、しかしそこからは経験の浅さや気負い過ぎもあって不用意なミスやクラッシュを繰り返して評価を落とし、自信を喪失したが、レッドブル・グループの手厚いサポートもあり、終盤戦に入る頃には随所で成長ぶりを示す。フリー走行、予選で好パフォーマンスを発揮した彼は、最終戦では内容と結果が伴う、まさに1年の集大成と言えるレースを披露してみせた。
オランダのモータースポーツ専門メディア『RN365』は、「印象的な4位という最高の結果。ヤス・マリーナのレイアウトを最初から理解し、全てのセッションでチームメイトのピエール・ガスリーを上回った。これから冬休みに入るツノダは、ガスリーに勝てることを知って、大きく自信を高めたことだろう。その評価や信頼を高める大きな結果だった」と、ルーキーの今季最後の週末を高く評価している。
さらに、アメリカの専門サイト『JALOPNIK』は「ツノダはアブダビのMVPだ」と絶賛。「数日経ってもまだ論争を引き起こしている、恐ろしくくだらないレースコントロールによる酷いラスト5周の中で、ルーキーは"モンスターラップ"を披露し、自己最高の4位という最高のフィニッシュを果たした」と綴った。
同メディアは、ファイナルラップでヴァルテリ・ボッタス(メルセデス)を追い抜いた場面について、「熾烈な王者争いを展開したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)やルイス・ハミルトン(メルセデス)、そして今レースがキャリア最後のレースとなったキミ・ライコネン(アルファロメオ)の存在を忘れさせるほどのものであり、誰もがユウキに拍手を贈った。彼は称賛に相応しかった」と評している。
そして、「レースだけでなく、予選でも見る者に強い印象を与えた」角田に対し、「チャンピオンシップ争いの混乱を忘れるための何かを必要としている者にとって、輝きを放ち、来季も素晴らしいパフォーマンスを見せてくれるであろう若いユウキを熱狂的に応援することは、まさにうってつけなものである」と、最後まで賛辞を惜しむことはなかった。
角田自身は最終戦を振り返り、「自信を取り戻すための長い旅になりましたが、最後に最高の結果を得られ、とても嬉しいです」とコメント。また、フィニッシュ時に3位のカルロス・サインツとはわずか0.5秒差だったことについては、ストレートでミス(シフトダウン)を犯したことを明かし、「これが次のステップになるかもしれない」と、来季は表彰台に立つことも目標に入っていることを窺わせた。
14日からはアブダビでのヤングドライバーテストに参加し、来季より導入される18インチのタイヤを履いたミュールカーで131周もの周回を重ねるなど、長いシーズンが終わった後も精力的な働きを見せている21歳。フランツ・トスト代表直々の指導によるトレーニングも継続されるようであり、来季はより力強い角田の姿が見られそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
【関連動画】自己最高の4位フィニッシュを飾った角田裕毅のオンボードカメラ映像
シーズン前、そして開幕戦バーレーンGPで鮮烈な印象を与えた日本人ドライバーは、しかしそこからは経験の浅さや気負い過ぎもあって不用意なミスやクラッシュを繰り返して評価を落とし、自信を喪失したが、レッドブル・グループの手厚いサポートもあり、終盤戦に入る頃には随所で成長ぶりを示す。フリー走行、予選で好パフォーマンスを発揮した彼は、最終戦では内容と結果が伴う、まさに1年の集大成と言えるレースを披露してみせた。
オランダのモータースポーツ専門メディア『RN365』は、「印象的な4位という最高の結果。ヤス・マリーナのレイアウトを最初から理解し、全てのセッションでチームメイトのピエール・ガスリーを上回った。これから冬休みに入るツノダは、ガスリーに勝てることを知って、大きく自信を高めたことだろう。その評価や信頼を高める大きな結果だった」と、ルーキーの今季最後の週末を高く評価している。
さらに、アメリカの専門サイト『JALOPNIK』は「ツノダはアブダビのMVPだ」と絶賛。「数日経ってもまだ論争を引き起こしている、恐ろしくくだらないレースコントロールによる酷いラスト5周の中で、ルーキーは"モンスターラップ"を披露し、自己最高の4位という最高のフィニッシュを果たした」と綴った。
同メディアは、ファイナルラップでヴァルテリ・ボッタス(メルセデス)を追い抜いた場面について、「熾烈な王者争いを展開したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)やルイス・ハミルトン(メルセデス)、そして今レースがキャリア最後のレースとなったキミ・ライコネン(アルファロメオ)の存在を忘れさせるほどのものであり、誰もがユウキに拍手を贈った。彼は称賛に相応しかった」と評している。
そして、「レースだけでなく、予選でも見る者に強い印象を与えた」角田に対し、「チャンピオンシップ争いの混乱を忘れるための何かを必要としている者にとって、輝きを放ち、来季も素晴らしいパフォーマンスを見せてくれるであろう若いユウキを熱狂的に応援することは、まさにうってつけなものである」と、最後まで賛辞を惜しむことはなかった。
角田自身は最終戦を振り返り、「自信を取り戻すための長い旅になりましたが、最後に最高の結果を得られ、とても嬉しいです」とコメント。また、フィニッシュ時に3位のカルロス・サインツとはわずか0.5秒差だったことについては、ストレートでミス(シフトダウン)を犯したことを明かし、「これが次のステップになるかもしれない」と、来季は表彰台に立つことも目標に入っていることを窺わせた。
14日からはアブダビでのヤングドライバーテストに参加し、来季より導入される18インチのタイヤを履いたミュールカーで131周もの周回を重ねるなど、長いシーズンが終わった後も精力的な働きを見せている21歳。フランツ・トスト代表直々の指導によるトレーニングも継続されるようであり、来季はより力強い角田の姿が見られそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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