東京五輪金メダリストによるまさかの蛮行に、韓国スポーツ界が揺れている。国内の主要メディアがこぞって大々的に報じた。
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　現地12月15日未明、事件は韓国大田市で起こった。東京五輪の男子体操種目別・跳馬で金メダルを獲得したシン・ジェファンが、なんとタクシー運転手に暴行を働いて立件されたというのだ。シンは泥酔していたようで、タクシー運転手は「乗ってきた彼に行き先を尋ねたら、いきなり殴りかかってきた」と当時の状況を告白。逮捕には至らず、いったんシンは帰宅を許されているが、近く警察に召喚される予定だという。

　先の東京五輪で韓国体操界に史上二つ目の金メダルをもたらした23歳。一躍国民的ヒーローとなってもてはやされたが、大会後は元々あった精神的疾患が悪化し、極度のパニック障害も患っていたようだ。10月に日本で行なわれた世界選手権はエントリーこそしたものの背筋の怪我もあって出場できず、今月上旬に国内で行なわれた代表選手選考会でもコンディションは上がらず。参加予定だった５種目をキャンセルし、跳馬にのみ出場したが低調な内容に終わり、代表チーム入りを逃がしていた。
  　周囲の重圧がのしかかった結果なのか。所属チームの監督は次のようにコメントしている。

「シンは東京五輪後、パニック障害がより酷くなっていった。少しずつ回復に向かっていた矢先に今回の事件が起きてしまい、とても残念だ。やはり予選会で良い結果を出せず、代表チームに選ばれなかったことで落ち込み、酒に頼ってしまったのだろう」

　韓国体操協会は今後の警察当局の捜査状況を見ながら、謝罪会見の開催を計画しているという。

構成●THE DIGEST編集部

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