2021年のスポーツ界で印象的なシーンを『THE DIGEST』のヒット記事で振り返る当企画。今回取り上げるのは、世界最高峰のゴルフ大会『マスターズ』で韓国人選手が見せた不快な態度だ。パターを折ったり、拾い上げたボールを池に投げ捨てる行動には……。
記事初掲載:2021年4月10日
――◆――◆――
世界最高峰の檜舞台で、目を疑う光景が映し出された。
米ジョージア州のオーガスタナショナルGCで開催中の『マスターズ』は現地金曜日に大会2日目を消化。日本の松山英樹は通算4アンダーで首位と3打差で終え、6位タイに付けて決勝ラウンドに進んだ。
【関連ムービー】怒り心頭のキム・シウーがパターを破壊する決定的瞬間はこちら! そして3ウッドを手に…
そんな伝統あるオーガスタで、信じられない行動に出たのが、韓国のキム・シウーだ。この日はスタートから好調を維持していたキムだが、14番で3パットを叩いて初のボギーを記録し、スコアを落としてしまう。すると続くパー5の15番では、ウェッジでのアプローチがカップを通り過ぎて逆側のエッジにまで到達。これで「イライラした」と振り返るキムは、なんと握っていたパターを地面に垂直に強く打ち付け、ぐにゃりと曲げてしまったのだ。
ルール上、替えのパターは使えないため、3ウッドでパッティングに臨んだ。なんとか15番をパーで切り抜けたものの、拾い上げたボールを池に投げ捨てるなど、マナーを逸脱した行為が続いた。結局残る3ホールもグリーン上でウッドを使用する羽目になり、いずれも2パットを余儀なくされてバーディは獲れず。それでも松山と同じ通算4アンダーで、6位タイで2日目を終えた。
ラウンド後のインタビューで「わざと壊そうとしたわけじゃなく、壊れてしまったんだ」と弁明し、「その後もパーを獲れたのはラッキーだった」と前向きに捉えたキム。だが、日本のテレビ中継局である『TBS』で解説を担当した中嶋常幸プロが怒りを滲ませたように、批判の声が渦巻くのは至極当然だ。
米専門メディア『Golf Digest』は「マスターズで勝利を収めるためには、感情を露にすることなく72ホールすべてで集中しなければならない。それがセオリーだ」と諭したうえで、「キム・シンウーはそれを試されたが、怒りに身を任せてしまった」と断じた。そして次のように続けている。
「あの時点で、彼はトップのジャスティン・ローズと3打差だった。そんななかで、マスターズ史上、もっとも無謀で問題視されるべき行動のひとつに及んでしまったのだ。究極の戦いにおいて、パターを失なうことがなにを意味するのか。3ウッドで代替したものの、パターだったなら残る3ホールすべてをパーで終えることもなかっただろう」
ラウンドを終えたキムは日没までずっと、新しいパターで練習を続けていたという。
マスターズという、とりわけ格式が重んじられる舞台での失態。土日の決勝ラウンドで優勝争いをし、もし初優勝を遂げたとしても、今回の軽率な行動が帳消しになるわけではない。
構成●THE DIGEST編集部
【関連ムービー】怒り心頭のキム・シウーがパターを破壊する決定的瞬間はこちら! そして3ウッドを手に…
【PHOTOギャラリー】イ・ボミ、アン・シネ、ユ・ヒョンジュ…韓国が誇る美しき女子ゴルファーたちを一挙紹介!
記事初掲載:2021年4月10日
――◆――◆――
世界最高峰の檜舞台で、目を疑う光景が映し出された。
米ジョージア州のオーガスタナショナルGCで開催中の『マスターズ』は現地金曜日に大会2日目を消化。日本の松山英樹は通算4アンダーで首位と3打差で終え、6位タイに付けて決勝ラウンドに進んだ。
【関連ムービー】怒り心頭のキム・シウーがパターを破壊する決定的瞬間はこちら! そして3ウッドを手に…
そんな伝統あるオーガスタで、信じられない行動に出たのが、韓国のキム・シウーだ。この日はスタートから好調を維持していたキムだが、14番で3パットを叩いて初のボギーを記録し、スコアを落としてしまう。すると続くパー5の15番では、ウェッジでのアプローチがカップを通り過ぎて逆側のエッジにまで到達。これで「イライラした」と振り返るキムは、なんと握っていたパターを地面に垂直に強く打ち付け、ぐにゃりと曲げてしまったのだ。
ルール上、替えのパターは使えないため、3ウッドでパッティングに臨んだ。なんとか15番をパーで切り抜けたものの、拾い上げたボールを池に投げ捨てるなど、マナーを逸脱した行為が続いた。結局残る3ホールもグリーン上でウッドを使用する羽目になり、いずれも2パットを余儀なくされてバーディは獲れず。それでも松山と同じ通算4アンダーで、6位タイで2日目を終えた。
ラウンド後のインタビューで「わざと壊そうとしたわけじゃなく、壊れてしまったんだ」と弁明し、「その後もパーを獲れたのはラッキーだった」と前向きに捉えたキム。だが、日本のテレビ中継局である『TBS』で解説を担当した中嶋常幸プロが怒りを滲ませたように、批判の声が渦巻くのは至極当然だ。
米専門メディア『Golf Digest』は「マスターズで勝利を収めるためには、感情を露にすることなく72ホールすべてで集中しなければならない。それがセオリーだ」と諭したうえで、「キム・シンウーはそれを試されたが、怒りに身を任せてしまった」と断じた。そして次のように続けている。
「あの時点で、彼はトップのジャスティン・ローズと3打差だった。そんななかで、マスターズ史上、もっとも無謀で問題視されるべき行動のひとつに及んでしまったのだ。究極の戦いにおいて、パターを失なうことがなにを意味するのか。3ウッドで代替したものの、パターだったなら残る3ホールすべてをパーで終えることもなかっただろう」
ラウンドを終えたキムは日没までずっと、新しいパターで練習を続けていたという。
マスターズという、とりわけ格式が重んじられる舞台での失態。土日の決勝ラウンドで優勝争いをし、もし初優勝を遂げたとしても、今回の軽率な行動が帳消しになるわけではない。
構成●THE DIGEST編集部
【関連ムービー】怒り心頭のキム・シウーがパターを破壊する決定的瞬間はこちら! そして3ウッドを手に…
【PHOTOギャラリー】イ・ボミ、アン・シネ、ユ・ヒョンジュ…韓国が誇る美しき女子ゴルファーたちを一挙紹介!