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フィギュア

羽生結弦が挑む4回転アクセルは“恐怖”との闘い!欧州王者もが恐れる「前人未到」の技を決める難しさとは?

THE DIGEST編集部

2022.01.19

全日本選手権フリー前の公式練習で恐怖心に打ち勝つ羽生。写真:塚本凜平(THE DIGEST写真部)

全日本選手権フリー前の公式練習で恐怖心に打ち勝つ羽生。写真:塚本凜平(THE DIGEST写真部)

 フィギュアスケートの五輪連覇王者である羽生結弦の前に立ちはだかる高い壁。決めれば史上初の快挙とである4回転アクセルの挑戦がいかに難しいことか、欧州選手権王者のマルク・コンドラチュクの言葉から分かる。

 昨年12月末に開催された全日本選手権。日本のエースは2連覇がかかるこの大会で、満を持してフィギュア界の歴史に名を刻もうと試みた。『天と地と』の冒頭で慎重に跳びあがった27歳だが、惜しくも両足着氷と失敗。それでも五輪連覇王者の意地を見せつけ2年連続6度目の優勝を飾った。

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 全6種類のジャンプがあるなか、唯一前向きに踏み切って半回転多く回るのがアクセル。4回転アクセルつまり、4回転半ジャンプということだ。先日の欧州選手権で優勝を果たしたコンドラチュクは、「5回転サルコーは試したことあるけど、4回転アクセルは…それは凄く怖い」と語ったと、ロシアメディア『Sports.ru』が伝える。
 
「正直、何で怖いか皆が理解できないのが不思議だよ。当然だけど、新しい技を学ぶのは怖い。実際に未知の世界へ足を踏み入れることは、落下もあれば、怪我のリスクだって付いて回る」

 恐怖心をさらけ出した欧州チャンピオンは、さらにこう続けた。

「失敗の可能性が高い未知のものに挑戦するとき、自分の頭の中でまず克服し、その後に行なう必要がある。誰も出来ていないことは、それが本当に可能か分からないので本当に怖いこと」

 3連覇がかかる北京五輪。果たして羽生はこの大技に再び挑むだろうか。世界の関係者やファンが熱い眼差しで見守る。

構成●THE DIGEST編集部

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