北京五輪の開幕まで20日を切るなか、徐々にムードは高まっている。なかでもロシアの女子フィギュアスケーター、カミラ・ワリエワは特大の注目を集めている。
今季シニアデビューを果たした15歳は、驚異的なスコアを次々とマーク。昨年12月のロシア選手権では、ISU国際スケート連盟非公認の記録ながら合計283.48点と、自らが塗り替えてきた歴代最高得点を10点以上も上回る記録で優勝。さらに先日に行なわれた欧州選手権ではミスこそあったが、圧巻の演技でタイトルを手にした。
文字通り“天才”と言えるスケーターだ。その異彩っぷりをロシア・メディア『Sports.ru』のインタビューで幼少期に指導したイゴール・リュチコフ氏が明かしている。
ワリエワを見出した同コーチは、「カミラは子どもの頃から努力家で、全てにおいて際立っていた」と証言。そして、指導時のエピソードを紹介した。
「彼女の弱い足腰の筋力を強くするために、毎朝アリーナで30分も走っていたのを覚えている。ちょうどその時間は清掃の女性スタッフがいて、私にしごかれる様子を気の毒に思われていた。だけど、それだと、お互いのためにはならないので、その女性スタッフに哀れな目で見ないように頼んだ」
ワリエワは、熱心な指導をしたリュチコフ氏が、モスクワヴィッチ(クラブチーム)で働き始めたときの最初の生徒であり、唯一の生徒だったそうだ。同氏は愛弟子との想い出を、さらに続ける。
「彼女との時間は、その創造力と努力を見るうえで素晴らしい時間だった。そして『白鳥』と『カドリーユ』の作品で秀でた力が発揮されていった。彼女は8歳にしてレベル4のスピンとレベル3のステップを習得していた。4か月でダブルアクセルを含む全てのジャンプをマスターし、モスクワオープンで披露したんだ」
1月20日の会議で五輪代表が正式に発表されるロシア。果たして不屈の精神を持つ15歳は順当に選出されるだろうか。まずはその時を待ちたい。
構成●THE DIGEST編集部
【PHOTO】高難度ジャンプもお手のもの! ワリエワ、トゥルソワら北京冬季五輪を席巻しそうなロシア女子フィギュアスケーターを特集!
今季シニアデビューを果たした15歳は、驚異的なスコアを次々とマーク。昨年12月のロシア選手権では、ISU国際スケート連盟非公認の記録ながら合計283.48点と、自らが塗り替えてきた歴代最高得点を10点以上も上回る記録で優勝。さらに先日に行なわれた欧州選手権ではミスこそあったが、圧巻の演技でタイトルを手にした。
文字通り“天才”と言えるスケーターだ。その異彩っぷりをロシア・メディア『Sports.ru』のインタビューで幼少期に指導したイゴール・リュチコフ氏が明かしている。
ワリエワを見出した同コーチは、「カミラは子どもの頃から努力家で、全てにおいて際立っていた」と証言。そして、指導時のエピソードを紹介した。
「彼女の弱い足腰の筋力を強くするために、毎朝アリーナで30分も走っていたのを覚えている。ちょうどその時間は清掃の女性スタッフがいて、私にしごかれる様子を気の毒に思われていた。だけど、それだと、お互いのためにはならないので、その女性スタッフに哀れな目で見ないように頼んだ」
ワリエワは、熱心な指導をしたリュチコフ氏が、モスクワヴィッチ(クラブチーム)で働き始めたときの最初の生徒であり、唯一の生徒だったそうだ。同氏は愛弟子との想い出を、さらに続ける。
「彼女との時間は、その創造力と努力を見るうえで素晴らしい時間だった。そして『白鳥』と『カドリーユ』の作品で秀でた力が発揮されていった。彼女は8歳にしてレベル4のスピンとレベル3のステップを習得していた。4か月でダブルアクセルを含む全てのジャンプをマスターし、モスクワオープンで披露したんだ」
1月20日の会議で五輪代表が正式に発表されるロシア。果たして不屈の精神を持つ15歳は順当に選出されるだろうか。まずはその時を待ちたい。
構成●THE DIGEST編集部
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