驚くべき情報ばかりが世界中を駆け巡っている。
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2月15日に行なわれた北京五輪・フィギュアスケート競技、女子シングルのショートプログラムで、ロシアオリンピック委員会(ROC)のカミラ・ワリエワが首位に立った。
ワリエワは8日、世界アンチ・ドーピング機構において禁止されている物質「トリメタジジン」が、昨年12月に行なわれたロシア選手権で採取された検体から陽性反応が出たと報告があり、競技者として暫定的に資格が停止された。しかし、その後にスポーツ仲裁裁判所(CAS)の裁定によって出場が認められている。
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この裁定に際し、CASが取り仕切った公聴会において、母親のイス・ワリエワ氏と弁護士のアンナ・コズメンコ氏が「トリメタジジン」は心臓疾患を持つ祖父と同じグラスを使用したために検出されたと主張している、との報道がなされた。
だが、事態はそう簡単ではないようだ。15日付けの米紙『The New York Times』は「ワリエワから検出されたのは、トリメタジジンだけではなかった」と報じた。
同紙によれば、ワリエワのサンプル検査を行なったストックホルムの研究所のレポートには、トリメタジジンのほかに、心臓病治療薬として使用される「Hypoxen」と「L-カルニチン」も検出されたと記されていたのだ。
「米国アンチ・ドーピング機構の最高責任者であるトラビス・タイガート氏は、この発見について『3種類の物質のうち2つが許可されており、1つが許可されていない違法物質である』と説明したうえで、『この組み合わせによって、持久力を高め、疲労を軽減し、酸素の使用効率を促進することを目的とした可能性がある』と付け加えた」(『The New York Times』紙)
だが、ワリエワ側はあくまでこれを否定。公聴会には祖父のビデオを提出し、「心臓発作のためにトリメタジジンを日常的に所持している」と強調し、母親が仕事で出かけている間、祖父が毎日のようにワリエワの練習に同行していると述べたという。また、Hypoxenを接種する理由としては「娘の心臓の”変動”が原因」と説明したようだ。
一方で、このような若い選手から複数の物質が検出されることは「極めて異例だ」という声も上がっているという。
女子シングルは17日にフリーを迎える。もしFSでワリエワが好成績を収めたとしても、国際オリンピック委員会(IOC)および国際スケート連盟(ISU)は、競技後のセレモニーおよびメダル授与式は行なわないことを発表している。
構成●THE DIGEST編集部
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同紙によれば、ワリエワのサンプル検査を行なったストックホルムの研究所のレポートには、トリメタジジンのほかに、心臓病治療薬として使用される「Hypoxen」と「L-カルニチン」も検出されたと記されていたのだ。
「米国アンチ・ドーピング機構の最高責任者であるトラビス・タイガート氏は、この発見について『3種類の物質のうち2つが許可されており、1つが許可されていない違法物質である』と説明したうえで、『この組み合わせによって、持久力を高め、疲労を軽減し、酸素の使用効率を促進することを目的とした可能性がある』と付け加えた」(『The New York Times』紙)
だが、ワリエワ側はあくまでこれを否定。公聴会には祖父のビデオを提出し、「心臓発作のためにトリメタジジンを日常的に所持している」と強調し、母親が仕事で出かけている間、祖父が毎日のようにワリエワの練習に同行していると述べたという。また、Hypoxenを接種する理由としては「娘の心臓の”変動”が原因」と説明したようだ。
一方で、このような若い選手から複数の物質が検出されることは「極めて異例だ」という声も上がっているという。
女子シングルは17日にフリーを迎える。もしFSでワリエワが好成績を収めたとしても、国際オリンピック委員会(IOC)および国際スケート連盟(ISU)は、競技後のセレモニーおよびメダル授与式は行なわないことを発表している。
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