ロシア軍のウクライナ侵攻作戦が続くなか、IOC(国際オリンピック委員会)を筆頭に各スポーツ連盟が軒並み“制裁”に踏み切っている。ロシアおよびベラルーシ代表団の国際大会参加を禁じるもので、先の北京パラリンピックでも開幕直前に除外が決定した。
バレーボール界も例外ではない。国際バレーボール連盟(FIVB)は現地時間3月1日、両国選手団を国際大会から締め出すだけでなく、8月26日からロシア各地で開催される予定だった男子世界選手権の開催権を剥奪すると発表。当然、ロシア側の猛反発を受け、3月18日になってロシア・バレーボール連盟(VVF)が緊急声明を発するに至った。スポーツメディア『Sport24』が報じている。
その主旨は、FIVBに対して「損害賠償」を求めるという強硬なものだ。VVFはインフラ整備や人件費、会場の増改築などの出費を集計し、「賠償金として彼らに請求したいのは20億ルーブル(約20億円)。このままでは我々のような公共団体にとって、大きすぎる損失となってしまう」と主張した。
そのうえで、「FIVBとは世界選手権開催の準備のため、広範囲に及ぶ契約を交わしているが、今回の破棄は彼らによる一方的なものだった」と断じ、「まずは返答を待とう。もし交渉において合意に至らなければ、訴訟を起こすことになる」と通告した。
はたして今後、どのような展開を迎えるのだろうか。なおFIVBは世界選手権の代替開催地を募集し、イタリア、オランダ、フランスなどが名乗りを上げており、複数都市での共同開催も視野に入れているという。
構成●THE DIGEST編集部
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バレーボール界も例外ではない。国際バレーボール連盟(FIVB)は現地時間3月1日、両国選手団を国際大会から締め出すだけでなく、8月26日からロシア各地で開催される予定だった男子世界選手権の開催権を剥奪すると発表。当然、ロシア側の猛反発を受け、3月18日になってロシア・バレーボール連盟(VVF)が緊急声明を発するに至った。スポーツメディア『Sport24』が報じている。
その主旨は、FIVBに対して「損害賠償」を求めるという強硬なものだ。VVFはインフラ整備や人件費、会場の増改築などの出費を集計し、「賠償金として彼らに請求したいのは20億ルーブル(約20億円)。このままでは我々のような公共団体にとって、大きすぎる損失となってしまう」と主張した。
そのうえで、「FIVBとは世界選手権開催の準備のため、広範囲に及ぶ契約を交わしているが、今回の破棄は彼らによる一方的なものだった」と断じ、「まずは返答を待とう。もし交渉において合意に至らなければ、訴訟を起こすことになる」と通告した。
はたして今後、どのような展開を迎えるのだろうか。なおFIVBは世界選手権の代替開催地を募集し、イタリア、オランダ、フランスなどが名乗りを上げており、複数都市での共同開催も視野に入れているという。
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