現地時間３月26日、ブシロード傘下の女子プロレス団体「スターダム」は、両国国技館2連戦の初日となるビッグマッチ『STARDOM WORLD CLIMAX 2022～The Best～』を開催。第6試合では、海賊王女スターダム復活スペシャルタッグマッチ、岩谷麻優＆KAIRIと中野たむ＆ウナギ・サヤカが対戦した。
【動画】渾身のスピニング・バックフィスト！ 両国国技館を沸かせたKAIRIのハイパフォーマンス

　スターダム3期生として「宝城カイリ」のリングネームでデビューしたKAIRI。2017年に海を渡り、アメリカのプロレス団体「WWE」と電撃契約。カイリ・セインとリングネームを改名したが、海賊王女キャラはそのまま変えずに一躍ブレイク。今年に入り、WWEとの契約を完全に解消し、かねてより調査を続けていた古巣のスターダムが復帰契約を締結していた。

　大注目の初戦は、今大会の出場決定会見に乱入し、「査定してやる」と上から目線だったウナギの挑発に対して、「査定して欲しい」とKAIRIが受けたために実現した。

　試合は、KAIRIが、たむやウナギとの対戦をまるで楽しんでいるかのような表情で、ハードヒットな攻防を披露。とりわけ、たむとのエルボー合戦は見ごたえ十分で、終盤には、岩谷、KAIRIがトペ・スイシーダを連発する大技も見せた。
　そして最後には、粘るウナギにKAIRIが必殺のインセイン・エルボーを炸裂。ここにすかさず岩谷がムーンサルトプレスを決めてカウント3を奪取。KAIRIが古巣復帰戦を勝利で収めた。

　試合後、KAIRIは、「麻優さん！ 超、超、超気持ちいい！ なんも言えねーです！ ただいま！」と挨拶。そして、感無量な表情で、復帰戦を終えたストレートな気持ちをファンに伝えた。

「長い年月経ちましたが、こうしてまた愛するスターダムのリングで試合が出来たこと、本当にうれしく思います。きょうはありがとうございました。ヤバイ。何も言えないね。うれしくて。麻優さんのおかげで今のスターダムがあると思います」

　バックステージでも岩谷の凄さを語りつつ、感謝の気持ちを口にしたKAIRI。一方、敗れたウナギは「必ずお前をまた査定してやる」と懲りない様子だ。たむもKAIRIを意識した発言をしており、27日の上谷沙弥とのワンダー・オブ・スターダム王座戦を制した暁には、KAIRIを挑戦者に指名しそうな勢いだった。なお、27日のKAIRIは、スターライト・キッドとシングルマッチで対戦する。

◆スターダム◆
『STARDOM WORLD CLIMAX 2022～The Best～』
2022年3月26日
東京・両国国技館
▼海賊王女スターダム復活スペシャルタッグマッチ（30分1本勝負）
○岩谷麻優＆KAIRI（17分36秒　片エビ固め）中野たむ＆ウナギ・サヤカ●
※ムーンサルトプレス

文●どら増田

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