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「これは完全に不公平」自転車競技トランスジェンダーの出場権を巡り波紋!陸上選手が不満爆発「私ならレース参加を拒否するね」

THE DIGEST編集部

2022.03.31

2月まで男子部門で活躍したブリッジスが英国選手権は女子の部門でエントリーした。写真はイメージ。(C)Getty images

2月まで男子部門で活躍したブリッジスが英国選手権は女子の部門でエントリーした。写真はイメージ。(C)Getty images

 先月26~27日に開催された英国学生選手権の男子ポイントレースで優勝を飾ったトランスジェンダーの自転車競技選手が、来月2日に行なわれる女子の全国大会にエントリーし、波紋を広げている。

 話題の中心にいるのは、男性として生まれたエミリー・ブリッジスだ。自転車競技で頭角を現し、2018年に25マイル国内ジュニアの男子記録を樹立。そしてこの度、イギリスの男子学生No1となったが、全国選手権オムニアム大会の女子の部に名を連ねたのだ。

 昨年からホルモン治療を行っていたブリッジスは、英国サイクリングのトランスジェンダー規定である、テストステロンの血中濃度1リットルあたり5ナノモル以下をクリアしてはいる。だが、ついこの間まで男子選手に交じっていた彼女が、女子選手として出場することが公になると、ネット上では否定意見が多く飛び交った。

 そのひとりとして声を上げたのは、女子陸上の中距離選手であるエリー・ベイカーだ。自身のSNSで、「どうしてこんな馬鹿げていることが許されているの。私ならレースに出ることを拒否する。他の選手も一緒にこの件に取り組んでくれることを願っている。これはまったく不公平。トランスジェンダー女性が思春期で得た利点は大きい」と不満を露わにしたのである。
 
 ベイカーの発言は大きな反響を呼び、同じく女子陸上選手で、リオ五輪の銅メダリストであるエミリー・ダイアモンドは「全く同感です」と賛同。そのうえで「ホルモン治療は思春期を経て身体が得る男性の利点は奪うことはできません。女性はテストステロンが低いだけの男性ではありません」と持論を述べた。
 
 議論を巻き起こした同件だが、現地時間3月30日に事態は急変する。国際自転車競技連合(UCI)が、男性サイクリストとして登録されていたブリッジスから出場資格をはく奪したのだ。この発表を受けて英国自転車競技連盟は、「すべての選手の尊厳と敬意を保ち、公平性を実現するために学び、理解を深めるためだ」と説明している。

 トランスジェンダーの女性選手に対して風当たりが強い今日。誰もが問題なくプレーできる環境作りには、まだ時間がかかりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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