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マラソン・駅伝

“新星”不破聖衣来が日本選手権1万mを欠場。右アキレス腱炎症も五十嵐監督は「最後まで諦めずに戦った」

THE DIGEST編集部

2022.05.07

世界選手権の夢が途絶えた不破だが、新たな目標を掲げ既に走りだしているようだ。写真:YUTAKA/アフロスポーツ

世界選手権の夢が途絶えた不破だが、新たな目標を掲げ既に走りだしているようだ。写真:YUTAKA/アフロスポーツ

 5月7日に行なわれる日本陸上競技選手権10000メートルに出場予定だった“陸上界のフワちゃん”こと不破聖衣来(拓大)が欠場すると拓殖大学女子陸上部が発表した。

 今年7月に行なわれる世界選手権の代表切符がかかった同大会。すでに参加標準記録(31分25秒00)を突破している19歳にとって「3位以内」に入れば日本代表が即内定だった。

 昨年12月に初の10000メートルで日本歴代2位の30分45秒21(U20日本記録、日本学生記録)を叩き出した不破。駅伝シーズンを盛り上げた彼女に多くのメディアやファンが、明るい未来地図を描いていた。

 だが、1月の都道府県対抗女子駅伝以降に右アキレス腱炎症で約3か月走れず。4月17日の日本学生個人選手権5000メートルに強行出場するも17分30秒45の最下位と調整に遅れが生じていた。
 
 ギリギリまで出場することを視野に入れ調整していたことがうかがえる。代表権をかけた日本選手権の当日、拓殖大学女子陸上部は公式Twitterを更新し、チームを率いる五十嵐利治監督のコメントを掲載した。

「不破聖衣来の将来の事を考えて欠場する判断をしました」と報告したうえで、「『1%の可能性に対して100%の努力』をする聖衣来を間近で見ていて4月の段階では今回は諦めようとは言えませんでした」と葛藤した日々を告白。そして、最後にはこう記した。

「練習、生活、治療すべてにおいてこれ以上できないだろうという最高の環境を用意し最後まで諦めずに戦ったからこそ自信を持って欠場という判断をする事が出来ました。今は次の目標に向けて既に動き出しております」

 大学4年時に迎えるパリ五輪が大きな目標となる不破。万全の状態に整えて、“強気な攻め”でまたファンの前を駆け抜けてほしい。

構成●THE DIGEST編集部

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