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格闘技・プロレス

「偉大な王者の庭でタイトルを」井岡一翔との再戦決定のニエテス&陣営が“世界奪取”に闘志!「何よりも求めてきた」

THE DIGEST編集部

2022.06.02

4年前に井岡(左)と激闘を繰り広げた末に勝利していたニエテス(右)。それだけに、ついに正式決定した再戦に意気込みを新たにしている。(C)Getty Images

4年前に井岡(左)と激闘を繰り広げた末に勝利していたニエテス(右)。それだけに、ついに正式決定した再戦に意気込みを新たにしている。(C)Getty Images

 因縁の相手へのリベンジへ――。ついに注目の一戦が決した。

 6月2日、日本人初の4階級制覇王者でWBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(志成)は、来る7月13日に大田区総合体育館で、元4階級制覇王者で同級1位のドニー・ニエテス(フィリピン)と5度目の防衛戦を行なうと発表した。

 この両雄は2018年12月の大みそか以来2度目の顔合わせとなる。3階級制覇王者同士の対決として注目を集めた前回は、判定の末に井岡がプロ2敗目を喫して涙をのんだ。ゆえに今回は防衛戦だけでなく40歳のベテランに対する雪辱戦ともなる。

 2日に開かれた会見で井岡は、「あの試合がプロで2度目の負け。あの敗戦から学ぶものがありました。あの負けがあるから今がある」と2018年の対戦を振り返りつつ、「どっちが真の4階級のチャンピオンかハッキリさせる勝ち方というか、明確に勝ちたいと思っています」と断言した。

 一方のニエテスも井岡を返り討ちにする準備はできている。自身が契約している英プロモート会社『Probellum』を通じて、「この試合は世界タイトルを取り戻すことを強く望んできた俺が何よりも求めてきたものだ」と意気込んだ。
 
「この時のために2月からトレーニングをしてきたが、正式に決定したと分かってからは、今まで以上にレベルを上げて取り組んできた。この再戦に俺は興奮している。俺が2018年にこのタイトルを空位にしたとき、いつかその手に取り戻すんだと常に心に決めていた。7月13日にその夢が現実となるんだ」

 もっとも40歳という年齢でチャンピオンを打ち破るのは並大抵のことではない。だが、周囲はニエテスのタイトル奪取に太鼓判を押す。『Probellum』のリチャード・シェーファーCEOは「日本でカズト・イオカから世界タイトルをもぎ取れば、彼のキャリアのなかでも最高の勝利になる」と語った。

「ドニーはボクシング界の伝説的存在であり、将来は殿堂入りを果たすことは間違いないんだ。4年前に初めて手にしたタイトルを再び手にすれば、彼にとっては、とてつもないストーリーになる。それを偉大な王者の庭でそれを達成することは、さらに特別なものにする」

 早くも世界から注目を集めているビッグマッチで、井岡は4年前のリベンジを果たして5度目の防衛を決めるのか。それともニエテスが再び打ち破り、タイトルをもぎ取るのか。真夏の熱戦から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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