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井上尚弥、米リング誌のPFPランクで“史上初”の1位に! わずか1票差でウシクに勝利した理由は?「ドネア戦は虐殺だった」

THE DIGEST編集部

2022.06.11

ドネアに文字通りの圧勝を飾った井上。その堂々たる試合内容が評価され、米老舗誌のPFPランキングで首位に立った。(C) Getty Images

ドネアに文字通りの圧勝を飾った井上。その堂々たる試合内容が評価され、米老舗誌のPFPランキングで首位に立った。(C) Getty Images

 日本が世界に誇る“モンスター”が、前人未到の快挙を成し遂げた。

 現地時間6月10日、“ボクシングの本場”アメリカで最も権威があるとされる老舗専門誌『The Ring』のパウンド・フォーパウンド(PFP)の最新ランキングを発表。WBAスーパー&WBC&IBF統一世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋)が初の1位に浮上した。

 世界に衝撃を与えた圧巻のKOが高く評価された。井上は今月7日に行なわれた前WBCバンタム級王者ノニト・ドネア(39=フィリピン)との3団体統一戦で、自身も「100点をあげていい」と納得の2回TKO勝ちで、日本人初の世界王座3団体統一を達成していた。

 全階級を通して世界のプロボクサーを格付けするPFPにおいて、これまで井上は2位が最高位だった。だが、今回は、9人のパネリストによる投票でWBAスーパー&IBF&WBO統一世界ヘビー級王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)と4票ずつで並ぶなかで、最終的に同誌の編集長を務めるタグ・フィッシャー氏の1票によって、5-4で“世界の頂”に立った。

 選出後、「日本人がこれまで誰もたどり着けなかった場所まで来た」と自身のツイッターに投稿した井上。そんな彼を1位に選んだ理由についてフィッシャー氏は、公式サイト上で次のように説いている。

「イノウエのパフォーマンスは何よりもセンセーショナルだと思った。彼は(ドネア戦で)完璧な攻撃とパワーを見せた。私は彼が少なくとも1つ順位を上げることに賛成だ(2位復帰)。実際、イノウエと(1位の3団体統一ヘビー級王者ウシク)のどちらかだ」
 
 また、パネリストの一人であるトム・グレイ氏は選考について「数字(投票結果)が示すように、これは簡単な選考ではなかったんだ」と強調し、井上に票を投じた理由をまとめている。

「ドネアとの再戦は、まさに虐殺だった。私たちのほとんどはイノウエの勝利を予測していたが、あそこまでの一方的な打撃を予想した人はほとんどいなかった。ドネアは39歳だが、年齢は問題ではなかった。私の個人的な見解として、イノウエの今回の勝利を見る限り、1位に値するものだった」

 世界に己の実力をナンバーワンだと認めさせた井上。ここから4団体統一王者へと突き進む偉才は、まだまだ止まりそうにない。

以下は、『The Ring』のPFPランキングTOP10

1位:井上尚弥(大橋)
2位:オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)
3位:テレンス・クロフォード(米国)
4位:エロール・スペンス(米国)
5位:フアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)
6位:サウル・“カネロ”・アルバレス(メキシコ)
7位:ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)
8位:ドミトリー・ビボル(ロシア)
9位:ジョシュ・テーラー(英国)
10位:ジャーメル・チャーロ(米国)

構成●THE DIGEST編集部

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