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「昨季とは全く違うレベル」角田裕毅のアゼルバイジャンGP予選の走りを専門メディアが絶賛!「ポイント獲得には不可欠」

THE DIGEST編集部

2022.06.12

落ち着いたレース展開で好タイムを記録した角田。決勝に向けては「ポイント圏に入れれば」と自信をのぞかせた。(C)Getty Images

 6月11日、F1第8戦のアゼルバイジャン・グランプリは予選が行なわれ、アルファタウリの角田裕毅はマイアミGP以来となる今季2度目のQ3進出を果たし、8番手という今季最高のスターティンググリッドを手にした。

 初日のフリー走行では1回目で7番手、2回めで8番手のタイムを計測するなど好調ぶりを示した角田は、2日目午前の3回目では20周回でのベストラップ1分44秒964が16番手に終わったものの、予選ではQ1を7番手となる1分43秒595の好タイムで難なく突破。Q2では1回目で1分43秒376を計測し、最終アタックに臨むも、ターン2で右フロントをわずかにガードレールに接触させたことで中止せざるを得なくなった。

 残り時間の関係で再アタックは叶わず、他力本願を強いられた角田だが、途中まで彼のタイムを更新していたランド・ノリス(マクラーレン)がスピードを落とし、何とか10番手でQ3へ進出。そして10台での競争では、最終アタックで1分43秒056と自己最速を記録してみせた。6番手に入ったチームメイトのピエール・ガスリーとのタイム差は0.211秒と、僅差を保っている。

 予選後、自身のSNSに「予選P8。たくさんのことがあり、完璧とはいかなかったですが、明日に向けて悪くない位置、チーム共に頑張ります!」(日本語)「色々なことが起こった予選で8番手。望んでいたほどクリーンではありませんでしたが、チームと、みんなで手に入れたこの結果を誇りに思います」(英語)と投稿した角田は、チーム公式サイトでもポジティブに2日目を振り返り、決勝に向けて意気込みも語った。
 
「良い1日であり、予選の結果には満足しています。Q3に進めたのは少しばかり幸運もありましたが、そこでのラップは良かったと思います。特にユーズドのタイヤだったことを考えると、今日のパフォーマンスは喜ばしいものでした。チームとしては、ファンタスティックな仕事ができたと思うし、スタッフ全員にとても感謝しています。このパフォーマンスを明日も維持し、2台ともにポイント圏内でレースをフィニッシュできればと思います」

 また、インタビューでは「Q2では思い通りにいかず、新しいタイヤでの走行でウォールに接触しましたが、それでも突破でき、Q3では古いタイヤだったにもかかわらず非常に力強く、パフォーマンスも良くなりました。チームは素晴らしかったし、僕としてはQ3へ良いカムバックを果たせました」と強調した。

 注目の決勝に向けては「明日は、うまくまとめる必要があります。F2や予選でもそうだったように、ここでは何でも起こり得えます。チームのプランに従い、ミスをしないようにしなければなりません」と課題を挙げている。
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「アルファタウリは非常に生産的な週末を過ごした」