格闘技・プロレス

長文に込めた熱き想い。武尊が天心戦敗北からの心境を投稿「ボロボロになっても命を削って戦ったこの10年が報われた」

THE DIGEST編集部

2022.06.24

超満員の東京ドームで激闘を演じた武尊。天心戦に敗れたカリスマがその想いを記した。写真:徳原隆元

 失意の敗戦から4日。"K-1のカリスマ"が自らの胸中を打ち明けた。

 去る6月19日に東京ドームで開催された『THE MATCH 2022』。会場に5万6399人の観客を動員したメガイベントのメインマッチとして登場した武尊は、RISEの神童である那須川天心に判定の末に敗戦(5-0)。「人生を懸ける」と誓った大一番で快哉を叫べなかった。

 1回終盤にカウンター気味で繰り出された左フックを被弾してダウンするなど、内容でもやや押されてしまった感が否めない武尊。悲痛な面持ちで現れた試合直後の会見では、「僕を信じてくれたファンだったり、K-1ファイターの仲間だったり、ジムのみんなには本当に申し訳ない想いでいっぱいです」と語るのがやっとだった。

 そんな30歳は、文字通りの大一番から日が経った23日に自身のインスタグラムを更新。「この10年間、勝ち続けてることで自分の存在価値があって負けたら全てを失うと思ってた」と書き出し、複雑な胸の内を書き記した。

「負けた後の想像をするだけで毎日怖くて寝れなくて、今周りにいる人達やファンも負けたらたくさん離れていくのを覚悟してた。でもリングを降りて花道を退場しようとしたら敗者の僕に対してたくさんの人が集まってきてくれてみんなが"ありがとう"と言ってくれた。そんな言葉をもらえると思ってなくて涙が止まらなかった。その時の声や景色を思い出すだけで今も涙が止まらなくなる」
 
 試合への並々ならぬ想いを改めて振り返り、ファンの声が励みになったと打ち明けた武尊は、さらにこう続けた。

「勝って報われることは出来なかったけどこんなにたくさんの人に試合を見てもらえてたくさんの人が一緒に泣いてくれて生きる希望をもらいました。と言ってくれる人がいて心と身体がボロボロになっても命を削って戦ったこの10年が報われた気持ちになりました。満席の東京ドームでこんな景色を見せてくれて僕に関わる全ての人達に心から感謝しています。本当にありがとうございました」

 周囲のサポートに対する感謝を411文字という長文でまとめ、最後に「心と身体を治して、また前を向いて進みます」と締めた武尊。ここから彼がいかなるキャリアを送るのかを興味深く見守りたいところだ。

構成●THE DIGEST編集部

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