大阪府バレーボール協会(OVA、小比賀恵一会長)の会計担当理事が協会資金2579万円を着服していた問題で、OVAがこの理事を大阪府警に刑事告訴したことが3日までに、複数の関係者の話でわかった。OVAが着服を公表してから2か月。スポーツ団体を巡る異例の不祥事は、司直の手で解明されることになった。
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OVA内で、不明朗な会計処理が表面化したのは約3年前。JVAから求められた財務内容の報告で約4700万円の使途不明金があることが判明。内部調査を進めたが詳細は判明せず、昨年6月ごろ公認会計士に依頼し、12月ごろに会計担当の理事が着服を認めた。理事はOVAに対し、着服が裏付けられた2579万円はインターネット上で課金する「スーパーチャット」につぎ込んだと説明している。
理事は、2579万円を今年6月に全額返済し、OVA内では不祥事の公表に消極的だったが、川合俊一・日本バレーボール協会会長が公表を指示。6月28日の記者会見では「(やっていることは)泥棒ですから、警察に突き出し罪はしっかりと償ってもらいたい。こんなことをやってもサラッと終われば、悪い前例になる」と、OVAに対して刑事告訴を強く促していた。
OVAの小比賀会長は「監査を専門家に委ねていなかったことや、文書管理規定がないなどチェック体制の甘さがあった。今後は捜査の推移を見守りながら、(OVA執行部の)処分などを検討したい。透明性のある組織に向け、2024年3月までに法人化を目指す」と話している。
取材・文=北野正樹(きたの・まさき)
【北野正樹・プロフィール】
2020年11月まで一般紙でプロ野球や高校野球、バレーボールなどを担当。関西運動記者クラブ会友。
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理事は、2579万円を今年6月に全額返済し、OVA内では不祥事の公表に消極的だったが、川合俊一・日本バレーボール協会会長が公表を指示。6月28日の記者会見では「(やっていることは)泥棒ですから、警察に突き出し罪はしっかりと償ってもらいたい。こんなことをやってもサラッと終われば、悪い前例になる」と、OVAに対して刑事告訴を強く促していた。
OVAの小比賀会長は「監査を専門家に委ねていなかったことや、文書管理規定がないなどチェック体制の甘さがあった。今後は捜査の推移を見守りながら、(OVA執行部の)処分などを検討したい。透明性のある組織に向け、2024年3月までに法人化を目指す」と話している。
取材・文=北野正樹(きたの・まさき)
【北野正樹・プロフィール】
2020年11月まで一般紙でプロ野球や高校野球、バレーボールなどを担当。関西運動記者クラブ会友。
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