専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
バレーボール

大阪府バレーボール協会理事の2579万円着服問題で、協会が理事を刑事告訴! 司直の手で解明へ

北野正樹

2022.09.04

6月28日に謝罪会見をするOVAの小比賀恵一会長。右はJVA川合俊一会長。写真=北野正樹

6月28日に謝罪会見をするOVAの小比賀恵一会長。右はJVA川合俊一会長。写真=北野正樹

 大阪府バレーボール協会(OVA、小比賀恵一会長)の会計担当理事が協会資金2579万円を着服していた問題で、OVAがこの理事を大阪府警に刑事告訴したことが3日までに、複数の関係者の話でわかった。OVAが着服を公表してから2か月。スポーツ団体を巡る異例の不祥事は、司直の手で解明されることになった。

【関連記事】絶賛された謝罪会見も「ものすごく反響が怖かった」。トヨタで学んだ川合俊一新会長で日本バレー界が変わる【独占インタビュー】
 関係者によると、「OVAの弁護士が8月23日、大阪府警に業務上横領罪で告訴状を提出し、受理された」という。

 OVA内で、不明朗な会計処理が表面化したのは約3年前。JVAから求められた財務内容の報告で約4700万円の使途不明金があることが判明。内部調査を進めたが詳細は判明せず、昨年6月ごろ公認会計士に依頼し、12月ごろに会計担当の理事が着服を認めた。理事はOVAに対し、着服が裏付けられた2579万円はインターネット上で課金する「スーパーチャット」につぎ込んだと説明している。

 理事は、2579万円を今年6月に全額返済し、OVA内では不祥事の公表に消極的だったが、川合俊一・日本バレーボール協会会長が公表を指示。6月28日の記者会見では「(やっていることは)泥棒ですから、警察に突き出し罪はしっかりと償ってもらいたい。こんなことをやってもサラッと終われば、悪い前例になる」と、OVAに対して刑事告訴を強く促していた。

 OVAの小比賀会長は「監査を専門家に委ねていなかったことや、文書管理規定がないなどチェック体制の甘さがあった。今後は捜査の推移を見守りながら、(OVA執行部の)処分などを検討したい。透明性のある組織に向け、2024年3月までに法人化を目指す」と話している。

取材・文=北野正樹(きたの・まさき)

【北野正樹・プロフィール】
2020年11月まで一般紙でプロ野球や高校野球、バレーボールなどを担当。関西運動記者クラブ会友。
【関連記事】バレー元日本代表主将・清水邦広、再婚相手は「一緒にいて居心地がいい」という女子アナ

【関連記事】「3度、お断りした」川合俊一氏がバレーボール協会の新会長となった決断の舞台裏「内情を聞けば聞くほどやる人はいない」

【関連記事】「女神みたい」栗原恵が披露したトレンドの“透けシャツ”コーデをファン絶賛!「綺麗で素敵です」

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号