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高梨沙羅が今季海外初戦でまたしても“スーツ規定違反”により失格…新たな測定方式も影響か

THE DIGEST編集部

2022.10.03

海外での今季予選に臨んだ高梨。予選を4位で通過も本戦1本目でまさかのスーツ規定違反と判定されて失格に。(C)Newspix.pl/AFLO

 現地10月2日、ノルディックスキー・女子ジャンプの高梨沙羅が海外での今季初戦となるGPクリンゲンタール(ドイツ)大会に臨んだ。

 9月30日の同大会予選で高梨は124・5メートルを飛び、4位に食い込んで難なく通過。好調を維持してこの日を迎えたが、1回目でスーツ規定違反によって失格処分となってしまった。
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 北京五輪の混合団体で、1本目の直後にスーツ規定違反と判定されて記録なしとされた高梨。2本目で見事にリカバリーして日本の4位入賞に貢献したが、終始涙に暮れる悔しい一日となった。混合団体ではドイツやオーストリア、ノルウェーなど有力女子選手たちの違反判定が続出。普段とは異なる測定方法などが議論の的となり、世界中に波紋を広げた。

 今季から国際スキー連盟(FIS)は測定方法を変更している。まず、立った状態での測定から仰向けでの測定に切り替えた。そのうえで選手のサイズ測定にはレーザー機器を導入し、股下の長さを正確に計測。昨季までとは登録上の股下の長さが変わる選手も当然出てくるが、ひとまずは検査の矛盾は解消されたと見る向きが強かった。今大会では予選で、昨季女子ワールドカップ総合優勝のマリタ・クラマー(オーストリア)もスーツ規定違反で失格となっている。
 

 高梨は昨季終了後に進退について熟考した末、6月に公式インスタグラムで競技続行を宣言。その直後に自身の冠大会の場に登場し、「五輪の失敗は五輪でしか消化できない。4年後に向けて日本チームに貢献できたらいいし、試行錯誤しながら挑戦し続けていきたい」と意気込みを明かすと、復帰戦となった8月のサマージャンプ蔵王大会では2位に入り、コンディションの良さを窺わせていた。

 なおGPクリンゲンタール大会の日本女子勢では、伊藤有希が4位、宮嶋林湖が8位、勢藤優花が11位、小林諭果と中山和がともに16位でフィニッシュ。北京五輪金メダルのウルサ・ボガタイ(スロベニア)が優勝を飾った。

 女子の次戦は今週末にレイクプラシッド(アメリカ)での国際大会が予定されており、2022―23年シーズンのワールドカップは11月4日、ヴィスワ(ポーランド)で開幕する。

構成●THE DIGEST編集部

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