積年のライバル関係にふたたび火が付き、泥仕合の舌戦に発展している。
バトルを繰り広げているのは、ロシア・男子フィギュアスケート界が誇るふたりのスーパーレジェンドだ。ひとりは、2002年ソルトレイク五輪の金メダリストであるアレクセイ・ヤグディン氏（42歳）。そして対するは、2006年トリノ五輪の金メダリスト、エフゲニー・プルシェンコ氏（39歳）だ。
【画像】プルシェンコが公開した超美人妻＆愛息との“最新スリーショット”をチェック！
現役時代から世界最高峰の座を火花バチバチで争っていた両者。共に現役を退いたのちもなにかと比較され、ヤグディン氏は２年前のインタビュー記事内で「もうここまで来たら死んでからも比較されそうだな。どっちの墓石のほうが良いとかね。彼に対しては正直、憎悪の気持ちなんてないんだ。彼の存在があったからこそ、私も成長できたわけだからね」とフランクに話していた。
ところが今回、プルシェンコ氏の何気ないコメントが端緒となって、宿敵同士がつばぜりあいを繰り広げる事態となったのだ。
きっかけは、ロシア・フィギュアスケート連盟（FFKKR）のアレクサンデル・コーガン氏が放った一言だった。新たなシーズンを盛り上げるため、来年３月にアイスショーを企画していると明かし、「ヤグディン対プルシェンコ、あるいはザギトワ対メドベージェワなどが実現するかもしれない。お楽しみに」と発言したのである。
これを聞いたプルシェンコ氏が、「彼（ヤグディン氏）はもうどうやって、どこで滑ればいいかも分かっていないんじゃないか。じっと座ってコメントをしていればいいんだよ」と揶揄したのだ。現役時代の度重なる怪我や人工股関節への置換手術などを受けた影響で、ヤグディン氏は昔に比べてリンクから距離を置きがちで、現在はテレビのバラエティー番組で名司会ぶりを披露するなど、エンタメ界で活躍している。
軽口を叩いた“皇帝”に対して、かつてヤグディン氏を指導した名コーチのタチアナ・タラソワ氏が立腹。「ヤグディンが滑れないですって？ どういうこと？ プルシェンコはなんにも分かっていないわね。なんて馬鹿で間抜けなのかしら！」とバッサリ切り捨てて話は終わるはずだったが、やはり、ヤグディン氏本人も黙っていられなかった。
自身のテレグラムで「結果がすべて。真実を語る」と記して、プルシェンコ氏との直接対決で勝ち越している事実を画像で紹介した。これにプルシェンコ氏が猛反発。「忘れてないか？ ロシア選手権では私のほうが勝ってるだろ。ちゃんと調べてほしいな」とチクリと刺し、次のように話を広げた。
「君は残念ながら、過去に生きているってことさ。誰か（自身のこと）はアイス・アリーナを建てて、子どもたちの育成に携わり、すでに15年にも渡ってアイスショーを開催してきたし、いまでも毎日氷上に８時間も立っているんだ。メダルの数では測れないものだよ。毛布を膝にかけて、クロスワードパズルの本でも持参してリンクに来ればいいさ」（タラソワ氏はなぜかこの投稿に“いいね！”をしている）
当然、ヤグディン氏が反論する。「過去に生きてはいない。もっと他のことに関心があるのに、君の攻撃に付き合ったにすぎない」「でも私は君のキャリアをリスペクトしているよ」「私が早く引退してしまったせいで、長く闘えずに申し訳なかった」など皮肉を込めながらも紳士的に対応したが、最後にストレートパンチも忘れなかった。
「指導者を志しているなら、あれこれ言わずに勝利だけを追い求めたらどうだい。トゥトベリーゼを見習ったほうがいいな！ クロスワード好きの私はショーマンだから、たくさんしゃべるけどね」
エテリ・トゥトベリーゼ氏はアリーナ・ザギトワやエフゲニア・メドベージェワ、アンナ・シェルバコワ、カミラ・ワリエワら数多の逸材を指導してきた名コーチで、プルシェンコ氏とは犬猿の仲とされる人物。かなり挑発的な反撃となった。
二大巨頭の罵り合いはロシア・メディアで連日のように面白おかしく報じられており、さまざまな重鎮たちがコメントを寄せている。ほとんどの場合が呆れ気味だ。
2006年トリノ五輪・フィギュアスケートのペアで金メダルを獲得したタチアナ・ナフカ氏は「大人同士がする振る舞いじゃないわね。まるで幼稚園のケンカよ」と断じれば、同じくペアで３度の五輪金メダルに輝いたイリーナ・ロドニナ氏は「ふたりとも偉大だけど、いまそんな言い合いをして誰が興味あるのよ。私はもっと若い現役の選手が観たいわ」と吐き捨てた。そして「本物のレジェンド？ それは私よ（笑）」となぜか割って入っている。
ヤグディン氏が予言したように、どちらかがこの世から去るまで争いは続くのか。“ヤグプル時代”に熱狂したファンにしてみれば、あまり見たくない光景だろう。
構成●THE DIGEST編集部
【画像】ロシア・フィギュア界が誇る絶世の美女、アリーナ・ザギトワの厳選フォトをお届け！
【画像】若きイケメンたち！ 現役時代に五輪表彰台で並ぶヤグディン＆プルシェンコ
バトルを繰り広げているのは、ロシア・男子フィギュアスケート界が誇るふたりのスーパーレジェンドだ。ひとりは、2002年ソルトレイク五輪の金メダリストであるアレクセイ・ヤグディン氏（42歳）。そして対するは、2006年トリノ五輪の金メダリスト、エフゲニー・プルシェンコ氏（39歳）だ。
【画像】プルシェンコが公開した超美人妻＆愛息との“最新スリーショット”をチェック！
現役時代から世界最高峰の座を火花バチバチで争っていた両者。共に現役を退いたのちもなにかと比較され、ヤグディン氏は２年前のインタビュー記事内で「もうここまで来たら死んでからも比較されそうだな。どっちの墓石のほうが良いとかね。彼に対しては正直、憎悪の気持ちなんてないんだ。彼の存在があったからこそ、私も成長できたわけだからね」とフランクに話していた。
ところが今回、プルシェンコ氏の何気ないコメントが端緒となって、宿敵同士がつばぜりあいを繰り広げる事態となったのだ。
きっかけは、ロシア・フィギュアスケート連盟（FFKKR）のアレクサンデル・コーガン氏が放った一言だった。新たなシーズンを盛り上げるため、来年３月にアイスショーを企画していると明かし、「ヤグディン対プルシェンコ、あるいはザギトワ対メドベージェワなどが実現するかもしれない。お楽しみに」と発言したのである。
これを聞いたプルシェンコ氏が、「彼（ヤグディン氏）はもうどうやって、どこで滑ればいいかも分かっていないんじゃないか。じっと座ってコメントをしていればいいんだよ」と揶揄したのだ。現役時代の度重なる怪我や人工股関節への置換手術などを受けた影響で、ヤグディン氏は昔に比べてリンクから距離を置きがちで、現在はテレビのバラエティー番組で名司会ぶりを披露するなど、エンタメ界で活躍している。
軽口を叩いた“皇帝”に対して、かつてヤグディン氏を指導した名コーチのタチアナ・タラソワ氏が立腹。「ヤグディンが滑れないですって？ どういうこと？ プルシェンコはなんにも分かっていないわね。なんて馬鹿で間抜けなのかしら！」とバッサリ切り捨てて話は終わるはずだったが、やはり、ヤグディン氏本人も黙っていられなかった。
自身のテレグラムで「結果がすべて。真実を語る」と記して、プルシェンコ氏との直接対決で勝ち越している事実を画像で紹介した。これにプルシェンコ氏が猛反発。「忘れてないか？ ロシア選手権では私のほうが勝ってるだろ。ちゃんと調べてほしいな」とチクリと刺し、次のように話を広げた。
「君は残念ながら、過去に生きているってことさ。誰か（自身のこと）はアイス・アリーナを建てて、子どもたちの育成に携わり、すでに15年にも渡ってアイスショーを開催してきたし、いまでも毎日氷上に８時間も立っているんだ。メダルの数では測れないものだよ。毛布を膝にかけて、クロスワードパズルの本でも持参してリンクに来ればいいさ」（タラソワ氏はなぜかこの投稿に“いいね！”をしている）
当然、ヤグディン氏が反論する。「過去に生きてはいない。もっと他のことに関心があるのに、君の攻撃に付き合ったにすぎない」「でも私は君のキャリアをリスペクトしているよ」「私が早く引退してしまったせいで、長く闘えずに申し訳なかった」など皮肉を込めながらも紳士的に対応したが、最後にストレートパンチも忘れなかった。
「指導者を志しているなら、あれこれ言わずに勝利だけを追い求めたらどうだい。トゥトベリーゼを見習ったほうがいいな！ クロスワード好きの私はショーマンだから、たくさんしゃべるけどね」
エテリ・トゥトベリーゼ氏はアリーナ・ザギトワやエフゲニア・メドベージェワ、アンナ・シェルバコワ、カミラ・ワリエワら数多の逸材を指導してきた名コーチで、プルシェンコ氏とは犬猿の仲とされる人物。かなり挑発的な反撃となった。
二大巨頭の罵り合いはロシア・メディアで連日のように面白おかしく報じられており、さまざまな重鎮たちがコメントを寄せている。ほとんどの場合が呆れ気味だ。
2006年トリノ五輪・フィギュアスケートのペアで金メダルを獲得したタチアナ・ナフカ氏は「大人同士がする振る舞いじゃないわね。まるで幼稚園のケンカよ」と断じれば、同じくペアで３度の五輪金メダルに輝いたイリーナ・ロドニナ氏は「ふたりとも偉大だけど、いまそんな言い合いをして誰が興味あるのよ。私はもっと若い現役の選手が観たいわ」と吐き捨てた。そして「本物のレジェンド？ それは私よ（笑）」となぜか割って入っている。
ヤグディン氏が予言したように、どちらかがこの世から去るまで争いは続くのか。“ヤグプル時代”に熱狂したファンにしてみれば、あまり見たくない光景だろう。
構成●THE DIGEST編集部
【画像】ロシア・フィギュア界が誇る絶世の美女、アリーナ・ザギトワの厳選フォトをお届け！
【画像】若きイケメンたち！ 現役時代に五輪表彰台で並ぶヤグディン＆プルシェンコ
