韓国出身の男子プロゴルファー、キム・ハンビョルに懲戒処分が下された。あろうことかラウンド中、フォアキャディに暴言を吐いたというのだ。

　問題の行動は10月２日、韓国男子ツアーの最終日に起こった。キム・ハンビョルは４番ホールのティーショットを深いラフに打ち込んでしまう。そこで、ボールを探していたフォアキャディに向かって「ちゃんと教育を受けてきたのか？」「よくそれでカネがもらえるな」などあり得ない暴言を吐いたという。

　さらにスコアが伸びずにイライラを募らせ、クラブを地面に叩きつけて壊す愚行にも及んだ。当然、韓国国内ではゴルフファンを中心に大バッシングを浴びるに至った。

　事態を重く見た韓国プロゴルフ協会は急きょ賞罰委員会を開催し、「明らかなエチケット違反であり、ゴルフファンに不快な想いをさせてひんしゅくを買った。協会およびメンバーの威信をも失墜させた」として、26歳のゴルファーに罰金1000万ウォン（約100万円）と、みずからフォアキャディとして40日間のボランティア活動に従事させるペナルティを科したのである。
 
　この裁定を受けて、協会入り口で取材に応じたキム・ハンビョルはひたすら平謝り。韓国メディア『news1』は彼のコメントを次のように伝えている。

「私の軽率で思慮に欠けた言葉と振る舞いによって、傷つけてしまった人びとに心からお詫びを申し上げます。みなさんから頂戴した叱責の言葉の数々を胸に刻み、このような無責任な行動を繰り返さないように努めます。失ってしまった信頼を回復させて、より成熟した選手に生まれ変わるため、最大限の努力をすると約束します。本当に申し訳ございませんでした」

　ダークグレーのスーツを着て深々と頭を下げたキム・ハンビョル。そこまで猛省して謝るならば、最初からやらなければいいのに……。瞬間的に沸騰した癇癪（かんしゃく）を抑え切れなかったようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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