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「日本の選手に同情する」再燃したワリエワのドーピング騒動にカナダの重鎮が嘆き「メダルを手にする機会を奪われた」

THE DIGEST編集部

2022.11.18

涙ながらに北京のリンクを滑ったワリエワ。当時、大きな波紋を広げた逸材を取り巻く問題は、今ふたたび物議を醸している。(C)Getty Images

涙ながらに北京のリンクを滑ったワリエワ。当時、大きな波紋を広げた逸材を取り巻く問題は、今ふたたび物議を醸している。(C)Getty Images

 16歳の女子フィギュアスケーターへの“要求”が波紋を広げている。

 去る11月14日、スポーツ仲裁裁判所(CAS)は、WADA(世界ドーピング防止機構)が北京五輪でドーピング疑惑が浮上した女子フィギュアスケーター、カミラ・ワリエワ(ROC)に4年間の出場停止と北京五輪での団体金メダルはく奪(2021年12月25日を含む彼女が出場した大会を失格)を求めたと発表した。

 五輪というビッグイベントに衝撃のニュースが走ったのは今も記憶に新しい。今年2月、北京五輪のフィギュアスケート団体戦で金メダルを獲得したワリエワ。しかし、直後に大会前の検査でドーピング陽性反応が出ていたと発覚。検体は昨年12月時点のものだったために、大会出場は認められ、個人戦にも出場した当時15歳の逸材は、周囲からの容赦ない非難を浴びた影響から満足に滑り切れず。4位に終わっていた。

 そうしたなかで、ロシアの反ドーピング機関(RUSADA)は、発覚当時にワリエワが15歳(現在16歳)という「保護対象者」であったために「調査結果を公表しない」と声明を発表していた。だが、平行線を辿っていた同問題に終止符を打つべくWADAは、今回の重大な処分を求めるに至ったようだ。

 無論、ロシア側では反発の声が噴出。同国フィギュアスケート界の名伯楽タチアナ・タラソワ氏は「まれに見る暴挙。女の子の一生を台無しにするような、なんでもアリな感じ」と怒りを滲ませた。
 
 一方でスポーツの正当性を理由にWADAの判断に太鼓判を押す声もある。カナダ・フィギュア界の重鎮であるマイケル・スリプチュク氏は、母国の放送局『CBC』の取材で、「本当に決着をつけなければいけない問題だ」と断言。そのうえで、北京五輪における団体戦での金メダルにも疑問を呈した。

「私たちカナダは4位だったから、仮にROC(ロシア五輪委員会)がメダルをはく奪されても繰り上がるだけだ。でも、アメリカや日本の選手は、オリンピックという晴れ舞台でメダルを手にする機会を奪われてしまった。その事実に私は本当に同情している。あれからもうすぐ1年になる。いい加減にどうにかしないといけない」

 はたして、ロシアが誇る逸材にはいかなる処分が下されるのか。CASの最終的な決定には、文字通り全世界が注目している。

構成●THE DIGEST編集部

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