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格闘技・プロレス

「この私が白いベルトの絶対王者だ!」上谷沙弥がKAIRI相手に30分フルタイムドローの死闘を展開!「11度目の防衛に成功しました」【スターダム】

どら増田

2022.11.20

11度目の防衛に成功した上谷。ドローではあったものの、王者の貫禄を見せつけた。写真:どら増田

11度目の防衛に成功した上谷。ドローではあったものの、王者の貫禄を見せつけた。写真:どら増田

 11月19日、ブシロード傘下の女子プロレス団体スターダムは、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)第1競技場で『STARDOM GOLD RUSH2022~ぎょーさんスターダム~』を開催。第6試合のワンダー・オブ・スターダム選手権試合では、白いベルトをかけてチャンピオンの上谷沙弥にKAIRIが挑戦した。

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 このカードは8.21愛知・ドルフィンズアリーナ大会で開催予定だったが、KAIRIが新型コロナウイルス陽性と判定されたため、一度流れていたカードだ。戦前は心理戦で上谷を泣かすほど追いつめていたKAIRIだが、試合では序盤から上谷がチャンピオンらしく、冷静な動きでKAIRIを翻弄する。

 必殺のインセインエルボー封じか右腕を集中攻撃する上谷をKAIRIは場外に誘い出してラフ殺法。上谷の体にイスを山積みにすると、さらにイスで叩きつけて、エプロンからダイブ。形勢はあっという間に逆転した。
 
 その後も厳しい攻撃を見せるKAIRIを場外に出すと、お返しとばかり今度は上谷がスーパーダイブ。リングに戻すとコーナートップからミサイルキックを放つ。KAIRIは上谷を花道に連れ出すとショルダースルーを狙うが、これを上谷が着地してドロップキック。お互いにダメージが残る中、カウント19で生還。そこからは、お互いが白いベルトへの思いを口にしながら打撃合戦を展開する。
 
 コーナートップからインセインエルボーを狙うKAIRIを雪崩式フランケンシュタイナーで切り返した上谷に対して、KAIRIはキックで対抗。上谷もキックを合わせるが、KAIRIは強引なバックブローを放ち両者ダウン。上谷はスクールボーイの体勢からバックドロップホールドのように投げて固めるもカウントは2。

 残り2分となり、上谷はコーナートップからフェニックススプラッシュを放つがこれもカウント2で返すKAIRI。残り20秒でインセインエルボーを放つが、上谷が迎撃したところでタイムアップ。上谷が王座防衛に成功した。
 
 試合後、上谷は、翌日に岩谷麻優との初代IWGP女子王座決定戦を控えるKAIRIに向かってこう叫んだ。

「11度目の防衛に成功しました!KAIRI!ドローではあったけど、この私が白いベルトの絶対王者だ!明日はIWGP女子のベルトを獲ってください!私がスターダムだ!」

 すると、KAIRIは「私が止めるから。決着がつかなかったのは不甲斐ない。穴があったら入りたい。勝ってもないけど負けてない!30分じゃ足りない。次は時間無制限で。ベルトの価値は選手が決めるもの。序列はない。白いベルト泣いてないかもね」と戦前に話していた「白いベルトが泣いている」発言を撤回。上谷を王者として認めたようだ。

◆スターダム◆
『STARDOM GOLD RUSH2022~ぎょーさんスターダム~』
2022年11月19日
大阪・エディオンアリーナ大阪
▼ワンダー・オブ・スターダム選手権試合(30分1本勝負)
<王者>△上谷沙弥(30分時間切れ引き分け)KAIRI△
※第16代王者が11度目の防衛に成功。
 
取材・文●どら増田

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