格闘技・プロレス

グレート・ムタが新日本のマットを去る! “最初で最後の遭遇”を果たしたオカダ・カズチカは「ムタの分も背負いたい」と吐露

THE DIGEST編集部

2022.11.21

オーカーンに毒霧を炸裂したムタ。新日本の歴史を彩った猛者は、「バイバイ」と言葉を残して、“魔界”へと去っていった。(C)新日本プロレス

 11月20日、ブシロード傘下のプロレス団体である新日本プロレスとスターダムは初の合同興行『Historic X-Over』11.20東京・有明アリーナ大会を開催。第7試合では、グレート・ムタ新日本プロレスラストマッチとして、来年1月にラストマッチを行なうレジェンドレスラーのムタが、オカダ・カズチカ&矢野通と異色豪華トリオを結成し、ユナイテッド・エンパイアのジェフ・コブ&グレート-O-カーン&アーロン・ヘナーレと6人タッグで激突した。

 毒霧を喰らった遺恨からムタへ憎しみを抱くオーカーンは、序盤からラフファイトを展開。だが、いずれも極悪殺法のスペシャリストでもあるムタには通用しない。

 粘るオーカーンは終盤に毒霧を噴射。だが、ムタは盾に使ったコブへ誤爆させると、これ見よがしにオーカーンへ毒霧をお見舞い。最後はムタの閃光魔術で動きの止まったヘナーレを、オカダがレインメーカーを決めてカウント3をもぎとった。

 試合後、握手を求めたオカダに対して、独特の間を見せてから、毒霧を天に向けて噴射したムタは、観衆の声をかみしめるように新日本で最後の花道を歩いてバックステージへと去った。

 バックステージでムタは「バイバイ、ヤノ。バイバイ、オカダ。バイバイ、オーカーン。グッバイ、ニュージャパン!」と一方的に話すと"魔界"へと消えていった。そこに現れた矢野は「ムタ、ムタはいずこに? ムタはいずこに? オカダとムタが遭遇しただけで、私は満足!」とこのカードを実現させられたことに満足しているようだ。
 
 また、ムタと最初で最後の遭遇だったオカダは「前哨戦ではなく、こうやってグレート・ムタと初遭遇できたわけですから、なんかいいっすね。歴史に触れられたというか」と感想を吐露。そのうえで、感慨深げに持論を語った。

「グレート・ムタの(新日本での)ラストマッチでこうやって触れることができたので、またグレート・ムタの分も背負って、この新日本プロレスを盛り上げていきたいなと思います。まあ、やられるかどうか知らないけど毒霧、最後にフェイス・トゥ・フェイスで向かい合って、闘ってみたいなというのは少しありました。

 でもね、闘わないで終わって、みんなに想像してもらうのもそれは1つのプロレスの楽しみ方じゃないかなと思うんで、いろいろ想像してください。この続きを。本当にグレート・ムタの存在感は素晴らしかったですね。ありがとうございました」

 90年代の新日本マットを潤して来たムタの最後は2020年代の新日本マットのレインメーカーと遭遇して、セルリアンブルーのマットから去って行った。

◆新日本プロレス×スターダム◆
『Historic X-Over』 
2022年11月20日
東京・有明アリーナ
観衆 7102人
▼グレート・ムタ新日本プロレスラストマッチ(30分1本勝負)
グレート・ムタ&○オカダ・カズチカ&矢野通(9分48秒 片エビ固め)ジェフ・コブ&グレート-O-カーン&アーロン・ヘナーレ●
※レインメーカー

文●どら増田

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