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「自分で調べた」全日本ジュニアで“源義経“を表現した片伊勢武アミンがSP首位!初優勝へ視界良好「ベストな演技を」【フィギュア】

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2022.11.26

SP首位に立った片伊勢武アミン。初の全日本ジュニア制覇がみえた。写真:滝川敏之

 フィギュアスケートの国内ジュニアナンバー1を決める全日本ジュニア選手権の男女シングルが茨木県ひたちなか市の山新スイミングアリーナで行なわれ、男子ショートは18歳の片伊勢武アミンが83.27点の高得点でショート首位に立った。片伊勢は明日のフリーで、初の全日本ジュニア優勝を狙う。
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「自分のやるべきことをする」

 そう意気込んで臨んだ片伊勢は、冒頭のトリプルアクセルを高く綺麗に着氷した。続く3回転ループ、3回転ルッツ+3回転トウループのコンビネーションジャンプも決めジャンプは全て降りた。

 大河ドラマ「義経」のメインテーマである『伝説。そして神話へ』のメロディーに乗って、優雅に氷上を舞う。「コーチの長光歌子さんが提案してくれた曲です。(源義経は)自分で調べたりして、侍・武将という強い人なので強さの中に芯の強さだったり、はかなさ、美しさなどを表現できたらと思い滑りました」と語った片伊勢の演技は、国際スケート連盟(ISU)非公認ながら自己ベストを「4.21」更新する83.27点を叩き出した。

「自分のやるべきことをして納得できた点数なので、ほっとしています。海外で80点出したことありますが国内では初めてだったので。ジャンプだけでなく他の部分も評価してもらったことが点数からも分かったので嬉しかったです。なんか褒めてもらったような気持ちです」と爽やかな笑みを見せた。
 
 片伊勢は今季でジュニアは、"ラストシーズン"となり、来季からシニアを舞台に戦う。ショートトップに立ち、明日のフリーでは初の全日本ジュニア制覇が懸かる。「ショートが良くてもフリーは別物。衣装も変わるので、違った一面を見せたいです。自分のベストな演技ができたらいい。(目標は)ノーミスを目指すが、ミスがあってもまとめた演技ができるようにしたいです」と18歳の若き侍は初の頂を見据えた。

 男子シングルは吉岡希が71.84点で2位、中村俊介が70.28点で3位に続く。誰が勝っても初タイトルとなる国内ジュニアナンバー1の称号。栄冠は誰が掴み取るのだろうか。

取材・文●湯川 泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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