格闘技・プロレス

「あらゆることがクレイジー」RIZINで来日を果たしたベラトール戦士が語った日本の文化「マジで最高だった」

THE DIGEST編集部

2023.01.07

サトシ戦後には、特注で作ったという兜をかぶってマイクをパフォーマンスも披露したマッキー。彼は日本での日々に感動を覚えたようである。(C) RIZIN FF

 遥か彼方の島国で送った日々は、アメリカのサラブレット・ファイターにとって新鮮なものだったようだ。去る12月31日にさいたまスーパーアリーナで行なわれた『RIZIN.40』のメインマッチに出場したAJ・マッキー(アメリカ)が、来日中の思い出を語った。
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 試合は圧巻だった。RIZINとBellatorによる「日米対抗戦」と銘打たれたメインカードの大トリを務めたマッキーは、RIZINライト級王者のホベルト・サトシ・ソウザと対戦。これまで鮮やかな一本勝ちの数々でファンを魅了してきた寝技師を相手に、手堅いディフェンスで応戦した27歳のアメリカンは、決着こそ判定によるものだったが、フルマークで勝ち星を掴んだ。

 11年前の大晦日に開催された『DREAM』で青木真也と激闘を繰り広げた元総合格闘家の父アントニオとともに来日を果たしたマッキー。彼にとって東洋の島国はリングの内外で印象深い体験を味合わせてくれたという。

 現地時間1月4日に、格闘技専門メディア『MMA Junkie』の公式YouTubeチャンネルに登場したマッキーは、「日本が良かったと思える点はどこ?」と問われ、満足げな笑みを浮かべながら「何より待遇のされ方かな。これはアメリカと大きな違いがある」と回答。そして、次のように続けた。

「とにかくアメリカ人はエグい試合が観たいんだ。KOが観たいだけなんだ(笑)。流血も含めてエンターテインメントがお望みなのさ。古代ローマの格闘技みたいに、『ほら、ライオンと闘え!』みたいのが観たいのさ。でも、日本はそうじゃなかった。ファンが凄いんだよ。グミとか俺が好きなものをわざわざ持ってきてくれるんだよ。『なんだこれ、すげぇ!』ってなったよ」
 
 リング外でファンとの交流もあったというマッキー。「マジで最高だった」経験も明かしている。

「サインをしたら、彼らは俺にお辞儀をしてくれるんだ。俺は父から『日本人は礼儀としてお辞儀をする』って聞いていたけど、『そんなことしなくていいよ』とか『顔を上げてくれ』って言ったよ。とにかくアメリカとは違う」

 数週間の滞在で礼節を重んじる日本の文化に触れ、「あらゆることがクレイジーだったし、一生の思い出になる経験だった」と話したマッキー。試合後の会見で「次に来るのは来年の大晦日かな。いや、必要ならいつでも呼んでほしい」とも語っていたが、再び来日する機会は訪れるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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