格闘技・プロレス

「人々が望んでるのは流血とKOだ」屈辱の大番狂わせから半年。ジョシュアが因縁のルイス戦へ闘志

THE DIGEST編集部

2019.12.05

ルイスに打ちのめされたショッキングな敗戦からの再起を誓っているジョシュアが並々ならぬ闘志を燃やしている。 (C) Getty Images

 ヘビー級の"エースファイター"が、雪辱に燃えている。

 現地時間12月7日にサウジアラビアで行なわれるWBAスーパー・IBF・WBO世界ヘビー級タイトルマッチで、王者のアンディ・ルイス・ジュニア(アメリカ)との半年ぶりの再戦に臨む、アンソニー・ジョシュア(英国)が、強い意気込みを語った。

 今年6月での対戦は、まさに歴史的な大番狂わせだった。それまでプロでは22戦無敗を誇り、当時、ヘビー級の絶対王者として君臨していたジョシュアだったが、ドラッグテストで資格停止となったジャーレル・ミラーの代役として急きょ挑戦者となったルイスに7回TKO負けを喫し、主要3団体のベルトを一気に失ったのだ。

 それからおよそ半年――。ルイスからのベルト奪還に向けて、その牙を研いできたジョシュアは、これまで以上に無駄のないシャープな身体つきに変貌を遂げ、まさに臨戦態勢といった様子だ。
 
 リベンジに並々ならぬ闘志を燃やしている"元王者"は、英衛星放送『Sky Sports』のインタビューで、「これでルイスとリングで会うのは最後ではない」と、第3戦での完全決着を打ち出している。

「オレたちはいい試合を作ると思う。土曜にはKOが出ると思うよ。そして、人々はそれを望んでいる。流血とKOをね。そして、必ず3回目の対峙をする」

 中東での対戦ということもあり、『砂丘大戦』とも言われている今回の一戦での必勝を誓ったジョシュア。宿敵ルイスからは、「プレッシャーはすべて向こうにある。俺は自分が追ってきた夢を叶えたから重圧はない」と余裕のコメントも飛び出しているが、それに呼応するようにこう語っている。

「オレはKOをする。神がそう言っているし、心もそう言っている。ルイスを倒す自信もある。オレはそう信じている。苦労を重ねて成長し、自分を立て直した。目標はただ、勝利、勝利、勝利。それだけだ」

 果たして、ジョシュアは難敵ルイスを叩きのめし、"完全決着"への足掛かりを掴めるのか。来る土曜日の一戦は、英国のエースファイターにとってキャリア最大のビッグマッチとなりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
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