バレーボールの東京五輪女子代表で、５月24日にV１リーグの東レアローズを退団した黒後愛（25）が、V１の埼玉上尾メディックスに移籍することが6月14日、分かった。近く発表される予定。

【PHOTO】東京五輪バレーボール女子日本代表12名を紹介！ 　黒後は、栃木県宇都宮市出身。中学３年で全国都道府県対抗中学生大会に県選抜選手として出場、優秀選手賞に輝いた。2014年、下北沢成徳高校に進学。15年には世界ユース選手権に出場し、ベストサーバーに選ばれた。16、17年の高校選手権ではチームを優勝に導き、MVPを獲得。

　17年、東レに入団し、日本代表登録選手に選出され、18年のネーションズリーグ（VNL）でシニア代表デビューを果たした。

　21年東京五輪に出場後、体調不良などのため代表メンバーから外れ、V１リーグの21-22シーズンは休養。22-23シーズンは37試合に出場し51得点だった。

　14日に25回目の誕生日を迎えた黒後。実家の宇都宮市にも近く、下北沢成徳高の先輩や後輩がチームに在籍していることも、埼玉上尾を再スタートの舞台に選んだ理由の一つだったのだろう。

「笑う門には福来る」を座右の銘にしていた黒後らしく、飛びっきりの笑顔でコートを駆け回り、埼玉上尾に「福（優勝）」をもたらせてほしい。

取材・文●北野正樹

【著者プロフィール】
きたの・まさき／2020年11月まで一般紙でプロ野球や高校野球、バレーボールなどを担当。関西運動記者クラブ会友。
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