日本列島を驚愕させた電撃結婚のニュースは、各方面でいまだ反響が止まない。

　フィギュアスケート男子シングルで2014年ソチ、18年平昌と五輪連覇を達成し、昨年７月にプロ転向後、精力的に活動している羽生結弦。稀代のプロスケーターは去る８月４日、自身の公式Ｘ（旧ツイッター）に「この度、私、羽生結弦は入籍する運びとなりました」と衝撃の文面を綴った。

　入籍発表を受けたファンは驚きとともに、多くの祝福コメントがSNS上を沸かせた。さらに、国内で親交のあるフィギュア仲間や海外スケーターからも多くのメッセージが羽生のもとに届いた。さらに、意外なところにも羽生の門出を祝うコメントが発信された。

　羽生が幼少期から練習拠点として過ごすアイスリンク仙台は８日、公式サイト上で羽生の結婚を祝福する異例のメッセージをアップした。「羽生結弦様へ」と題されたページを開くと、「羽生結弦様　おめでとうございます！！いつもたくさんの幸せを届けて頂きありがとうございます。これからも末永くお幸せに、そして喜びに満ちた人生になりますよう心よりお祈り申し上げます。 アイスリンク仙台 スタッフ一同 インストラクター 一同」と掲載した。
  　故郷である宮城県仙台市に強い思いを抱く羽生は、これまで同リンクに継続的に寄付を行なっており、７月25日には同リンクが羽生から5588万1272円の寄付があったことを同ホームページで発表。総額は8733万406円となったとし、「羽生結弦様は、いつも地元仙台を深く愛され、また、『アイスリンク仙台』のことも、とても大切に思ってくださっています。これまでにも度々のご寄付を頂戴いたしており、感謝に堪えません。ここに深く感謝の意を表します」と御礼の言葉を添えている。

　アイスリンクが、ひとりのスケーターの結婚を祝うのは前代未聞と言えるが、同リンクと羽生との間には辛い時期を一緒に乗り越え、ともに未来に向けた強い絆が感じられる。28歳が残した功績は、今もなお故郷のリンクに刻まれている。

構成●THE DIGEST編集部

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