約１か月間のサマーブレイクに入っていたF１だが、今週末の第13戦オランダ・グランプリでシーズンが再開する。

　アルファタウリの角田裕毅は、前半戦の最終レースとなるベルギーGPでアゼルバイジャンGP以来８戦ぶりに10位入賞を飾り、気分良くサマーブレイクを迎えることができたが、この束の間の休暇をどのように過ごしたかを、チームの公式サイトを通して明かしている。
  「リラックスした時間を過ごすため、最初はテネリフェ島（スペイン）に行き、その後はオーストリアで６日間トレーニングを行ない、シーズンの後半戦に向けて最良の状態を保つための準備をしました。休暇とトレーニングを明確に区別しましたが、それは両方を組み合わせるよりも、はるかに良い方法です」

「トレーニングは順調に進み、体調も良く、リラックスし、再び戦うための準備ができています。慌ただしかった前半を終え、数日間は完全に休息をとること、そしてリセットするように、トレーニングを再開する前に再び集中力を高めるのは重要なことでした」

「前半最終戦のベルギーでは久々にポイントを獲得し、結果に満足できました。これで、ポジティブな気分で休みに入ることができたし、今週末の後半戦スタートに向けても、モチベーションを維持できています」と語った23歳は、「今週初めにシミュレーターで次の２つのレース（オランダ、イタリアGP）の準備をしました」と明かし、今週末の戦いの舞台となるザントフォールトについて、以下のように語った。

「過去に２度、ここでレースを経験し、昨季は予選でQ３にも進出しましたが、決勝では完走したことがありません。今週末は、それは変えたいと考えています。このコースは好きです。技術的な部分や、急なバンクがあるコーナー、低速ターンと高速ターンのミックスなど、ユニークな特徴があります。体力的には、かなりの負荷がかかります」

「スパでの結果は良かったものの、それはコース特性や天候に影響された部分が大きく、ザントフォールトでは状況が大きく異なります。中高程度のダウンフォースのサーキットですが、うまくいけばまた良いレースができると思います。コースが非常に狭いため、主に集中すべきは予選で良い結果を出すことです。これは今季、少しばかり苦戦している部分ですが、どうなるか様子を見ましょう」