メダルを懸けたビックスローにスタジアムが大熱狂した。

　現地８月25日、ハンガリー・ブダペストで開催されている世界陸上は女子やり投げ決勝が行なわれ、北口榛花（JAL）が最終６投目に66メートル73を記録し、大逆転で金メダルを獲得。この種目で日本女子初の金メダルに輝いた。

　１投目で61メートル78で２位と好スタートを切った北口。その後は62メートル台を連発させたが、なかなか記録は伸びず５投目終わりで４位に後退した。

　ラストの投てき。魂を込めた槍はぐんぐん伸びていき、フィールドの66メートル付近に突き刺さった。66メートル73のビッグスローが飛び出しトップに立つと、北口は大興奮。ライバルたちも北口の記録を上回れず、逆転で世界女王のタイトルを獲得した。

　渾身の投てきに、海外記者も興奮を隠せない。インドのスポーツ専門メディア『ESPN India』のジャーナリストで東京五輪も取材したシャム・バスデバン氏は「ハルカ・キタグチが、日本人女性として初めて優勝。表彰台に登った」と同じアジア人の快挙を速報で伝えた。「しかもキタグチは、最後の試技で66.73メートルを投げ、日本人初のやり投げで世界チャンピオンに輝いた」と綴り、表彰台圏外から大逆転での金メダルに驚愕した。
  　アフリカのスポーツに精通し、英国公共放送局『BBC』に記事を寄稿しているジャーナリストのミシェル・カタミ氏は、金メダルを手繰り寄せた北口のビッグスローについて「なんて素晴らしい投てきなの！」と喝采を送っている。

　連日、世界陸上を取材している同氏は自身のX（旧ツイッター）に「ハルカ・キタグチの最後の試技は驚くべきものだった。なんて素晴らしい投てきなの！66.73メートルで金メダルを獲得し、日本人として初めてやり投げで優勝した」と北口の底力に大興奮。「彼女の投てきはスタジアムを熱狂の渦に変えたわ」と付け加えた。

　世界陸上の歴史に、25歳の日本人が新たな金字塔を打ち立てた。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】金メダルは北口榛花！最終試技で”ビッグスロー”！

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