「クリーンなスポーツの名において、要請を検討していただきたい」
北京冬季五輪でドーピング違反が取り沙汰されている女子フィギュアスケートのカミラ・ワリエワ(ロシア)。いまだ収束の糸口さえ見られないドーピング問題について、米スケート連盟が新たな動きを見せたようだ。
米紙『USA TODAY』のクリスティーン・ブレナン記者によると、米スケート連盟が、現地9月26日から29日にスイスのローザンヌで行なわれる予定のワリエワのドーピング審問(非公開)を傍聴できるよう、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に要請したというのだ。
事の発端は、2022年2月7日までさかのぼる。北京冬季五輪フィギュアスケート団体戦で、ロシア・オリンピック委員会(ROC)が金メダル、米国が銀メダル、日本が銅メダルを獲得した。だが翌日、ROCのメンバーで女子ショート、フリーに出場したワリエワ(当時15歳)が、前年12月25日にロシア選手権で禁止薬物トリメタジジンの陽性反応を示したことが発覚。オリンピックのメダル授与式は、前代未聞の中止を余儀なくされた。
これについて、調査したRUSADA(ロシアアンチドーピング機構)は23年1月、ワリエワの違反を認めた一方「過失はない」として、禁止薬物の陽性反応が出たロシア選手権の結果のみを「失格」とし、そのほかは資格停止処分としないと発表した。これに対し、北京五輪の期間を含めた4年間の資格停止処分などを求めていたWADA(世界アンチドーピング機構)は同年2月、「RUSADAの決定は誤りだ」として不服申し立て、CASに提訴。事態は泥沼化の一途をたどり、今月にワリエワの非公開審問がCASで行なわれることになった。
記事によると、ワリエワのドーピング問題を受けて北京五輪団体のメダルが、いまだ手にできていない状況が約1年半以上経過したことに業を煮やした米スケート連盟が、CASのマチュー・リーブ事務局長に次のような書簡を送ったという。
「この審問結果は、私たちの人生とキャリアに重大な影響を及ぼすものであります。その影響を受ける当事者として、過去1年半の間、この事件を取り巻く国際的に高い注目度にもかかわらず、真実は隠されたまま進められた。よって、審問プロセスのほんの一部でも傍聴する機会を私たちは求めます」
加えて、「影響を受けているのは米国だけではない。3位の日本チームとカナダチーム(4位)も、この騒動によって不当に巻き込まれている。私たちに公聴会を傍聴する機会を与えることは、私たちアスリートにこのプロセスに対するより大きな信頼と理解を得られる。さらに最終決定とオリンピックムーブメントに対する国民の信頼を高めることにもなるだろう」とし、行動を起こした理由を説明している。
米スケート連盟は「オリンピックの勝利から500日以上経過しているにもかかわらず、いまだにメダルを受け取っていないことに、私たちは信じられないほど失望している」と悲嘆を隠せないが、「傍聴が許可されれば、我々すべてのスケーターと全世界が求める透明性を達成するための小さな一歩となるだろう」と、あらためてCASに審問の傍聴を強く訴えている。
はたして、米スケート連盟の訴えは届くのか。悲痛な文書は、収束が見えないワリエワのドーピング問題解決の一手になるのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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北京冬季五輪でドーピング違反が取り沙汰されている女子フィギュアスケートのカミラ・ワリエワ(ロシア)。いまだ収束の糸口さえ見られないドーピング問題について、米スケート連盟が新たな動きを見せたようだ。
米紙『USA TODAY』のクリスティーン・ブレナン記者によると、米スケート連盟が、現地9月26日から29日にスイスのローザンヌで行なわれる予定のワリエワのドーピング審問(非公開)を傍聴できるよう、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に要請したというのだ。
事の発端は、2022年2月7日までさかのぼる。北京冬季五輪フィギュアスケート団体戦で、ロシア・オリンピック委員会(ROC)が金メダル、米国が銀メダル、日本が銅メダルを獲得した。だが翌日、ROCのメンバーで女子ショート、フリーに出場したワリエワ(当時15歳)が、前年12月25日にロシア選手権で禁止薬物トリメタジジンの陽性反応を示したことが発覚。オリンピックのメダル授与式は、前代未聞の中止を余儀なくされた。
これについて、調査したRUSADA(ロシアアンチドーピング機構)は23年1月、ワリエワの違反を認めた一方「過失はない」として、禁止薬物の陽性反応が出たロシア選手権の結果のみを「失格」とし、そのほかは資格停止処分としないと発表した。これに対し、北京五輪の期間を含めた4年間の資格停止処分などを求めていたWADA(世界アンチドーピング機構)は同年2月、「RUSADAの決定は誤りだ」として不服申し立て、CASに提訴。事態は泥沼化の一途をたどり、今月にワリエワの非公開審問がCASで行なわれることになった。
記事によると、ワリエワのドーピング問題を受けて北京五輪団体のメダルが、いまだ手にできていない状況が約1年半以上経過したことに業を煮やした米スケート連盟が、CASのマチュー・リーブ事務局長に次のような書簡を送ったという。
「この審問結果は、私たちの人生とキャリアに重大な影響を及ぼすものであります。その影響を受ける当事者として、過去1年半の間、この事件を取り巻く国際的に高い注目度にもかかわらず、真実は隠されたまま進められた。よって、審問プロセスのほんの一部でも傍聴する機会を私たちは求めます」
加えて、「影響を受けているのは米国だけではない。3位の日本チームとカナダチーム(4位)も、この騒動によって不当に巻き込まれている。私たちに公聴会を傍聴する機会を与えることは、私たちアスリートにこのプロセスに対するより大きな信頼と理解を得られる。さらに最終決定とオリンピックムーブメントに対する国民の信頼を高めることにもなるだろう」とし、行動を起こした理由を説明している。
米スケート連盟は「オリンピックの勝利から500日以上経過しているにもかかわらず、いまだにメダルを受け取っていないことに、私たちは信じられないほど失望している」と悲嘆を隠せないが、「傍聴が許可されれば、我々すべてのスケーターと全世界が求める透明性を達成するための小さな一歩となるだろう」と、あらためてCASに審問の傍聴を強く訴えている。
はたして、米スケート連盟の訴えは届くのか。悲痛な文書は、収束が見えないワリエワのドーピング問題解決の一手になるのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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