スターダムはビッグマッチ『5★STAR Special in HIROSHIMA』9.3広島サンプラザホール大会を開催した。メインイベントでは、新日本プロレスが管轄しているSTRONG女子選手権試合が行なわれ、チャンピオンのジュリアに『プロミネンス』のリーダー・世羅りさが挑戦した。

　両者はアイスリボン時代の先輩と後輩にあたり、昨年１月に先輩である世羅が率いるデスマッチユニット『プロミネンス』がスターダムに乗り込んだ際、最初に標的にしたのが旧知の仲であるジュリアだった。

　その後、プロミネンスから鈴季すずが脱退して、スターダムに主戦場を移したこともあり、世羅らプロミネンス勢のスターダム参戦が途絶えていたが、米国マットでの防衛戦も可能なSTRONG女子のベルトをジュリアが奪取したことにより、ここに魅力を感じた世羅が挑戦に名乗りを上げた。

　プロミネンス勢が参戦中にシングルでは対戦しなかった２人だが、最高の舞台で激突。世羅は、いつものようにテーブルを持ち込むなどデスマッチモード。これを受け切ったジュリアはパンチを打ち込むと、タイガーリリーからノーザンライトボムを決めてカウント３。ジュリアが世羅の野望を撃ち砕き、３度目の防衛に成功した。
  　試合後、ジュリアは「世羅に勝ったぞ！」と大絶叫。続けて「あなたに、ずっとずっと言えなくて、言いたいことがありました」と言うと、「世羅さん、あなただけ新人のときに優しくしてくれた。ずっと言えなかったけど、やっと言えます。ありがとうございました。世羅さん、また闘ってください。いや、また私と闘え！　それから、鈴季すずは私に任せてください。もう安心していいですよ。ありがとうございました」と感謝の意を述べた。

　王者から予想もしない言葉を受けた世羅は、「ジュリア、負けたよ。完敗…だと言うと思ったかコノヤロー！　これで借りができたな。この借りと、すずのことと、私は諦めんぞ！　この借りは必ず…」と強がったが、バックステージでは「ジュリアはストロングだった。攻撃が重かった」と認める発言をしており、再戦があるならば今度は純粋な闘いを見せてくれそうだ。

　試合後には9.10横浜武道館大会でドリームタッグを結成する、すずと握手を交わしたジュリア。バックステージでも、「世羅りさは強くて、でっかくて、スゲェ先輩だよ」と遺恨清算を宣言した。

　次はすずとのタッグ戦。ここでは、いったいどんなドラマを魅せてくれるのか。次回の防衛戦ともども注目したい。

◆スターダム◆
『5★STAR Special in HIROSHIMA』
2023年9月3日
広島・広島サンプラザホール
観衆　825人
▼STRONG女子選手権試合（30分1本勝負）
○ジュリア（17分37秒　片エビ固め）世羅りさ●
※ノーザンライトボム
※第２代王者が3度目の防衛に成功。

文⚫︎どら増田

【動画】王者ジュリアのノーザンライトボムが炸裂！

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