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物議醸した女子柔道・韓国選手の“張り手”に反響止まず!海外メディアは「疑問残る展開」と指摘も「顔をそむけ苦しそうな表情だ!」と賛否両論【アジア大会】

THE DIGEST編集部

2023.09.26

韓国のイ・ヘギョン(青)は延長戦の末に3つ目の指導で一本負け。反則行為の波紋が止まない。(C) Getty Images

 礼節を重んじる畳の上で起きたアクシデントが、いまだ波紋を広げている。

 中国の杭州で熱戦が繰り広げられているアジア大会。9月24日、柔道女子48キロ級準決勝で、目を疑うようなシーンが起きた。韓国のイ・ヘギョンとカザフスタンのアビバ・アブジャキノワの一戦で、前者が非スポーツマン行為を繰り返し、一本負けを喫した。

 この結果に納得のいかないイは、試合後も畳に居座り不満の態度を見せていたが、判定は覆らず。最後は審判団に礼を促されて畳を降りると、悔し涙を流して会場を去った。

 クローズアップされているのが、試合終了まで残り1分30秒のシーンだ。組み手を争う中でイの右手がアブジャキノワの顎に入ってしまい、試合は一時中断。痛がるアブジャキノワにイは謝罪の意を示し、試合は続行されたものの、ゴールデンスコア(延長戦)にもつれ込んだ。

 一進一退の攻防が続くなか、激しい組み手争いのなかで再びイが同様の行為を犯す。なんと、アブジャキノワの左頬に張り手を食らわせてしまったのだ。またも試合は中断するが、イには非スポーツマン行為によって、主審から3つめの指導がコールされ、一本負け。アブジャキノワは勝ったものの、左目の下には痛々しい出血が見られた。
 
 悔し気な振る舞いもあってか、イ・ヘギョンの非スポーツマン行為は海外メディアでも小さくない話題となっている。香港メディア『South China MorningPost』は「韓国の柔道選手が相手の顔を平手打ちして試合から失格!」とセンセーショナルな見出しを打ち、「イ・ヘギョンの張り手により、対戦相手であるアビバ・アブジャキノワは目の下に傷を負い、痛みで畳の上に倒れた」と柔道ではありえない裂傷だと指摘している。

 アジア以外でも、問題のシーンは取り上げられている。ブラジリアン柔術をメインに活動している格闘専門サイト『BJJ Eastern Europe』は、「アジア大会で驚くべき展開があった。韓国の柔道選手であるイ・ヘギョンは、準決勝で失格の直面に立った。彼女はスポーツ愛好家の間で国際的な注目を集めるような物議を醸す事件を引き起こした」と前代未聞の『張り手事件』に信じられない様子だった。

 同メディアは「疑問の残る展開」としながら、「(延長戦で)わずか2分過ぎに、イがアブジャキノワの顔面に平手打ちを見舞ったのだ。カザフスタンの柔道家は痛みで顔をそむけたが、その後地面に倒れ込み、顔を押さえながら苦しそうな表情を浮かべた」と一部始終を説明。「平手打ちは故意ではなかったように見えたが、主審は即座にイに指導を指示。彼女は反則負けとなり、コーチや観客らは当惑した」と会場の騒然は想像に難くないと伝えている。

 涙に暮れたイ・ヘギョンの行為には賛否両論が止まず、偶発的なのか、故意だったのかは彼女の口から今のところ説明がまだない。

構成●THE DIGEST編集部

【画像】"張り手"を食らったアブジャキノワの頬からは出血が…

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